心あてに それかとぞ見る 白露の 光添へたる 夕顔の花🌿
光る君へ by 夕顔の君🌸
〜当て推量で源氏の君かと拝見します。
白露が光を添えている夕顔の花のような 美しい御顔のあの方を‥
🪷夕顔ゆうがお🪷
源氏が引き受けて、 もっと祈祷《きとう》を頼むことなどを命じてから、
帰ろうとする時に 惟光《これみつ》に蝋燭《ろうそく》を点《とも》させて、
さっき夕顔の花の載せられて来た扇を見た。
よく使い込んであって、よい薫物《たきもの》の香のする扇に、
きれいな字で歌が書かれてある。
『心あてに それかとぞ見る 白露の 光添へたる 夕顔の花』
散らし書きの字が上品に見えた。
少し意外だった源氏は、風流遊戯をしかけた女性に好感を覚えた。
惟光に、
「この隣の家にはだれが住んでいるのか、聞いたことがあるか」と言うと、
惟光は主人の例の好色癖が出てきたと思った。
「この五、六日母の家におりますが、病人の世話をしておりますので、
隣のことはまだ聞いておりません」 惟光《これみつ》が冷淡に答えると、
源氏は、
「こんなことを聞いたのでおもしろく思わないんだね。
でもこの扇が私の興味をひくのだ。 この辺のことに詳しい人を呼んで聞いてごらん」
と言った。
🪷ぜひ、全文もご覧ください🪷
💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画です。チャンネル登録お願いします🌷
- 価格: 20000 円
- 楽天で詳細を見る