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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

ふるさとに 見し世の友を 恋ひわびて さへづることを 誰《たれ》か分くらん by 明石の上🪻〜住み慣れた明石を離れ、大堰の山荘で 心もとない日々過ごす明石の上

ふるさとに 見し世の友を 恋ひわびて

さへづることを 誰《たれ》か分くらん  by 明石の上

ふるさとの明石で

昔親しんだ人を恋い慕って弾く琴の音を

誰が分かってくれるでしょうか。

〜住み慣れた明石を離れ、

 大堰の山荘で 心もとない日々過ごす明石の上

 

源氏物語591 第18帖 松風15】

身を変へて 一人帰れる 山里に

聞きしに似たる 松風ぞ吹く

女《むすめ》が言った。

ふるさとに 見し世の友を 恋ひわびて

さへづることを 誰《たれ》か分くらん

こんなふうにはかながって 暮らしていた数日ののちに、

以前にもまして逢いがたい苦しさを切に感じる源氏は、

人目もはばからずに大井へ出かけることにした。

 

夫人にはまだ明石の上京したことは言ってなかったから、

ほかから耳にはいっては気まずいことになると思って、

源氏は女房を使いにして言わせた。

「桂《かつら》に私が行って

 指図をしてやらねばならないことがあるのですが、

 それをそのままにして長くなっています。

 それに京へ来たら訪ねようという約束のしてある人も

 その近くへ上って来ているのですから、

 済まない気がしますから、そこへも行ってやります。

 嵯峨野《さがの》の御堂《みどう》に

 何もそろっていない所にいらっしゃる仏様へも

 御挨拶に寄りますから二、三日は帰らないでしょう」

 🪷孤影written ハシマミ🪷

 

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身を変へて 一人帰れる 山里に 聞きしに似たる 松風ぞ吹く by 明石の尼君🪷〜住み慣れた明石を離れ 京の大堰の山荘で娘の明石の上と はかながって暮らす尼君【第18帖 松風】

源氏物語591 第18帖 松風15】源氏は、他から耳に入ると気まずいと思って、
嵯峨野の御堂にかこつけて 紫の上に明石の君が上京したことを知らせる

 身を変へて 一人帰れる 山里に

 聞きしに似たる 松風ぞ吹く by 明石の尼君

 尼姿となって 一人帰ってきた山里に

 昔聞いたことがあるような松風が吹いています。

〜住み慣れた明石を離れ 京の大堰の山荘で

 娘の明石の上と はかながって暮らす尼君

 

源氏物語591 第18帖 松風15】

身を変へて 一人帰れる 山里に

聞きしに似たる 松風ぞ吹く

女《むすめ》が言った。

ふるさとに 見し世の友を 恋ひわびて

さへづることを 誰《たれ》か分くらん

こんなふうにはかながって 暮らしていた数日ののちに、

以前にもまして逢いがたい苦しさを切に感じる源氏は、

人目もはばからずに大井へ出かけることにした。

 

夫人にはまだ明石の上京したことは言ってなかったから、

ほかから耳にはいっては気まずいことになると思って、

源氏は女房を使いにして言わせた。

「桂《かつら》に私が行って

 指図をしてやらねばならないことがあるのですが、

 それをそのままにして長くなっています。

 それに京へ来たら訪ねようという約束のしてある人も

 その近くへ上って来ているのですから、

 済まない気がしますから、そこへも行ってやります。

 嵯峨野《さがの》の御堂《みどう》に

 何もそろっていない所にいらっしゃる仏様へも

 御挨拶に寄りますから二、三日は帰らないでしょう」

 🪷孤影written ハシマミ🪷

 

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いくかへり 行きかふ秋を 過ごしつつ 浮き木に乗りて われ帰るらん by 明石の上〜 父の明石入道 住みなれた明石を離れ 心もとない明石の上

源氏物語589 第18帖 松風13】明石の裏の朝霧に 船の隔たっていくのを見る入道の心は ただ呆然としていた。
一行は、無事に京に入り 目立たぬように大堰の山荘に移った

いくかへり 行きかふ秋を 過ごしつつ

浮き木に乗りて われ帰るらん by 明石の上

〜何年も秋を過ごし過ごしして来たが

 頼りない舟に乗って都に帰って行くのでしょう

父の明石入道 住みなれた明石を離れ 心もとない明石の君

 

源氏物語589 第18帖 松風13】

かの岸に 心寄りにし 海人船《あまぶね》の

そむきし方に 漕《こ》ぎ帰るかな

と言って尼君は泣いていた。

明石は、

いくかへり 行きかふ秋を 過ごしつつ

浮き木に乗りて われ帰るらん

と言っていた。

追い風であって、 

予定どおりに一行の人は京へはいることができた。

車に移ってから

人目を引かぬ用心をしながら 大井の山荘へ行ったのである。

 🪷菊 written by 西本康佑🪷

 

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かの岸に 心寄りにし 海人舟の 背きし方に 漕ぎ帰るかな by 明石の尼君〜 思い出の多い明石を離れる つらさに泣く明石の尼君

源氏物語589 第18帖 松風13】明石の裏の朝霧に 船の隔たっていくのを見る入道の心は ただ呆然としていた。
一行は、無事に京に入り 目立たぬように大堰の山荘に移った。

かの岸に 心寄りにし 海人舟の

背きし方に 漕ぎ帰るかな by 明石の尼君

〜彼岸の浄土に思いを寄せていた尼のわたしが、

 捨てた都の世界に帰って行くのだわ

信頼する夫、

たくさんの思い出のある明石を離れるつらさに泣く明石の尼君

 

源氏物語589 第18帖 松風13】

午前八時に船が出た。

昔の人も身にしむものに見た明石の浦の朝霧に

船の隔たって行くのを見る入道の心は、

仏弟子《ぶつでし》の超越した境地に

引きもどされそうもなかった。

ただ呆然《ぼうぜん》としていた。

長い年月を経て都へ帰ろうとする尼君の心もまた悲しかった。

かの岸に 心寄りにし 海人船《あまぶね》の

そむきし方に 漕《こ》ぎ帰るかな

と言って尼君は泣いていた。

 🪷菊 written by 西本康佑🪷

 

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