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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

第1帖 桐壺(きりつぼ)源氏物語

結びつる 心も深き 元結ひに 濃き紫の色し褪せずは💐〜源氏の君と娘の葵の上との結婚 心を込め 幸せを祈る左大臣の歌🌸

結びつる 心も深き 元結ひに 濃き紫の色し褪せず 〜深く心をこめた元結いです、 濃い紫色がいつも濃い紫色が褪せなければよいのですが。 結婚を約束した心を深く結びこめた、この元結いです。 源氏の君のお心変わりがなく娘と長く添い遂げてくれれば、 どん…

荒き風 ふせぎし蔭の 枯れしより 小萩がうへぞ 静心なき🍂〜娘の桐壺更衣を失い 若宮(源氏)を心配する 祖母の(按察使大納言)北の方🪷【桐壺 】

荒き風 ふせぎし蔭の 枯れしより 小萩がうへぞ 静心な (源氏の祖母 桐壺の母 按察使大納言 あぜちだいなごんの北の方) 荒い風を防いでいた木が枯れてからは 小萩の身の上が気がかりでなりません 厳しい世間の風当を防いでいた母君の桐壺の更衣が亡くなって…

いときなき 初元結ひに 長き世を 契る心は 結びこめつや【桐壺帝】💐むすびつる 心も深き もとゆひに 濃き紫の 色しあせずば【左大臣】〜第1帖 桐壺より

いときなき 初元結ひに 長き世を 契る心は 結びこめつや いときなき はつもとゆひに ながき世を ちぎる心は むすびこめつや 幼い君の 初めての髻もどどりを結う時に、あなたの娘と永い契りをかわすようにと 願いをしっかり結び込めましたか? 源氏の君と左大…

雲の上も 涙にくるる 秋の月 いかですむらん 浅茅生《あさぢふ》の宿🍂 〜桐壺帝が更衣の実家を思いやって詠んだ歌【第1帖 桐壺より】

雲の上も 涙にくるる 秋の月 いかですむらん 浅茅生《あさぢふ》の宿 雲の上(=宮中)でも、悲しみの涙に曇ってよく見えない秋の月は、 どうして澄んで見えることがあろうか、草深い更衣の実家では‥ (残された人達は悲しみにうちひしがれ、どのように暮ら…

天に在《あ》っては比翼の鳥、 地に生まれれば連理の枝🪷長恨歌(ちょうごんか)より 【第1帖 桐壺】

太液《たいえき》の池の蓮花《れんげ》にも、 未央宮《びおうきゅう》の柳の趣にも その人は似ていたであろうが、 また唐《から》の服装は華美ではあったであろうが、 更衣の持った柔らかい美、 艶《えん》な姿態をそれに思い比べて御覧になると、 これは花…

尋ね行く まぼろしもがな つてにても 魂のありかを そこと知るべく🪷〜桐壺更衣を失い 悲しむ桐壺帝が詠んだ歌🍂 【第1帖 桐壺】

尋ね行く まぼろしもがな つてにても 魂のありかを そこと知るべく (たづねゆく まぼろしもがな つてにても たまのありかを そことしるべく) 〜捜しに行く幻術師げんじゅつしがいてほしいものだ。 人づてにでも亡き桐壺更衣きりつぼのこういの魂たましいの…

いとどしく虫の音《ね》しげき浅茅生《あさぢふ》に露置き添ふる雲の上人《うへびと》〜宮中に戻る靭負命婦に桐壺更衣の母君が詠みかけた歌【第1帖 桐壺】

いとどしく 虫の音ねしげき 浅茅生あさぢふに 露置き添ふる 雲の上人うへびと 〜虫の声がしきりにしているこの草深い荒れ果てた家に、 ますます悲しみの涙の露を置き添える宮中のお方よ。 桐壺更衣 きりつぼのこうい亡き後の里を、 帝の使者として見舞った靭…

🍂鈴虫の 声の限りを 尽くしても 長き夜飽かず 降る涙かな 🪷靭負命婦(ゆげいみょうぶ)【第1帖 桐壺】

鈴虫の 声の限りを 尽くしても 長き夜飽かず 降る涙かな 鈴虫のように声の限りをつくして泣いても、 秋の夜長にいつはてるとも知れず、しきりにこぼれる涙であることよ。 桐壺帝きりつぼていの使いで、亡き桐壺更衣きりつぼのこういの母をみまった 靭負命婦…

宮城野《みやぎの》の露吹き結ぶ風の音《おと》に小萩《こはぎ》が上を思ひこそやれ🪷桐壺帝 御歌【第1帖 桐壺】

宮城野《みやぎの》の 露吹き結ぶ風の音《おと》に 小萩《こはぎ》が上を思ひこそやれ 〜宮城野を吹いて露を結ぶ風の音を聞くと、小萩(幼な子)のことが思い出されてならない。 桐壺帝の 母を亡くした子への気持ちが溢れて涙が出ます 「こういうお言葉です…

🪷限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり🪷〜桐壺更衣 第1帖 桐壺(きりつぼ)

限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり 〜今を限りにお別れする悲しさにつけても、 私が行きたいのは死出の旅路ではなく、生き長らえていたいのです。 なんて悲しい歌なのでしょう 光源氏の母君の桐壺更衣(きりつぼのこうい)は、すっか…