2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
人知れず 神の許しを 待ちしまに ここらつれなき 世を過ぐすかな 朝顔の姫君に by 源氏の君 〜誰にも知られず 神の許しを待っていた間に、 長年つらい世を過ごしてきたことです。 【源氏物語625 第20帖 朝顔7】 「今になりまして、 お居間の御簾の前などにお…
少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋ぜひご覧ください https://syounagon.jimdosite.com 【ふるさと納税】京都・遊絲舎/丹後の藤布 八寸名古屋帯「夏一文字」(白)全通/選べるお仕立て付【伝統工芸】 夏一文字 藤布 布 浴衣 小紋 上布 紬 伝…
浅からぬ 下の思ひを 知らねばやな なほ篝火の影は 騒げる 明石の上に by 源氏の君 〜わたしの深い気持ちを御存知ないからでしょうか 今でも篝火のように ゆらゆらと心が揺れ動くのでしょう 【源氏物語618 第19帖 薄雲49 完】 住み馴れるにしたがって ますま…
いさりせし 影忘られぬ 篝火は 身の浮舟や 慕ひ来にけむ 源氏の君に by 明石の上 〜あの明石の浦の漁り火が思い出されますのは わが身の憂さを追って ここまでやって来たのでしょうか 【源氏物語618 第19帖 薄雲49 完】 住み馴れるにしたがって ますます凄い…
君もさは 哀れをかはせ 人知れず わが身にしむる秋の夕風 斎宮の女御に by 源氏の君 〜あなたもそれでは情趣を交わしてください、 誰にも知られず 自分ひとりでしみじみ 身にしみて感じている 秋の夕風ですから 【 第19帖 薄雲45】 お言葉尻《じり》の しど…
入り日さす 峯にたなびく 薄雲は 物思ふ袖《そで》に色やまがへる by 源氏の君 〜入り日が射している峰の上に たなびいている薄雲は 悲しんでいるわたしの喪服の袖の色に似せたのだろうか 源氏は二条の院の庭の桜を見ても、 故院の花の宴の日のことが思われ…