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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

第17帖 絵合(えあわせ)源氏物語

しめのうちは 昔にあらぬ ここちして 神代のことも今ぞ恋しき〜儀式で使われた簪を少し折って返事を書いた斎宮女御

身こそかく しめの外《ほか》なれ そのかみの 心のうちを 忘れしもせず 朱雀院に by 斎宮女御 〜内裏の中は 昔とすっかり変わってしまった気がして 神にお仕えしていた昔のことが 今は恋しく思われます 儀式で使われた簪を少し折って返事を書いた斎宮女御 【…

身こそかく しめの外《ほか》なれ そのかみの 心のうちを 忘れしもせず〜別れの御櫛の儀式の日の美しい斎宮を忘れられぬ朱雀院

身こそかく しめの外《ほか》なれ そのかみの 心のうちを 忘れしもせず 斎宮女御に by 朱雀院 〜わが身は のように内裏の外におりますが あの時の気持ちは 今でも忘れずにおります。 別れの御櫛の儀式の日の 美しい斎宮を忘れられぬ朱雀院 【第17帖 絵合 え…

見るめこ そうらぶれぬらめ 年経にし 伊勢をの海人《あま》の名をや沈めん〜藤壺の女院は、左方の梅壺の女御(前斎宮)側の肩を持つ🪻

見るめこ そうらぶれぬらめ 年経にし 伊勢をの海人《あま》の名をや沈めん by(藤壺)女院 〜見た目は うらぶれて 古くさく見えましょうが 昔から名高い伊勢物語の名を 落としめることができましょうか 藤壺の女院は、左方の梅壺の女御(前斎宮)側の肩を持…

雲の上に 思ひのぼれる心には 千尋《ちひろ》の底もはるかにぞ見る〜右方(権中納言側)大弐の典侍の、伊勢物語に対しての意見

雲の上に 思ひのぼれる心には 千尋《ちひろ》の底もはるかにぞ見る 右方(権中納言側)大弐の典侍の、 伊勢物語に対しての意見 〜雲居の宮中に〈思い〉上った正三位の心から見ますと 伊勢物語の千尋の心も遥か下の方に見えます 【千尋→業平の噂。伊勢73】 次…

伊勢の海の 深き心をたどらずて ふりにし跡と波や消つべき〜左方〈源氏側〉平典侍(へいてんじ)が、伊勢物語について語る🌊

伊勢の海の 深き心を たどらずて ふりにし跡と 波や消つべき 左方〈源氏側〉平典侍(へいてんじ)が、 伊勢物語について語る 〜伊勢物語の(海のように) 深い心を訪ねないで 単に古い物語だからといって 価値まで落としめてよいものでしょうか 次は伊勢《い…

うきめ見し そのをりよりは 今日はまた 過ぎにし方に 帰る涙か〜つらく苦しかった離れ離れの日々、紫の上の心持ちを哀れに思った源氏

うきめ見し そのをりよりは 今日はまた 過ぎにし方に 帰る涙か つらく苦しかった離れ離れの日々、 紫の上の心持ちを哀れに思った源氏 (紫の上に by 源氏の君) 〜辛い思いをしたあの当時よりも、 今日はまた再び過去を思い出して いっそう涙が流れて来ます …

一人居《ゐ》て 眺めしよりは 海人《あま》の住む かたを書きてぞ 見るべかりける〜須磨と都‥離れ離れになっていた時に描いた源氏の絵を見た紫の上

一人居《ゐ》て 眺めしよりは 海人《あま》の住む かたを書きてぞ 見るべかりける 須磨と都‥ 離れ離れになっていた時に描いた源氏の絵を見た紫の上 (源氏の君に by 紫の上) 〜私 一人 都に残って嘆いていた時よりも、 海人が住んでいる干潟を 絵に描いてい…

別るとてはるかに言ひしひと言《こと》も かへりて物は今ぞ悲しき〜前斎宮は、別れの御櫛をいただいた時、美しい帝が別れを惜しんでお泣きになるのをおいたわしく思った。

別るとてはるかに言ひしひと言《こと》も かへりて物は今ぞ悲しき 前斎宮は、別れの御櫛をいただいた時、 美しい帝が別れを惜しんでお泣きになるのをおいたわしく思った。 (朱雀院に by 前斎宮) 〜別れの御櫛をいただいた時に 仰せられた 「京(みやこ)の…

別れ路《ぢ》に 添へし小櫛をかごとにて はるけき中と 神やいさめし〜朱雀院から贈られた櫛の小箱の造花に御歌が書かれてあった。

別れ路《ぢ》に 添へし小櫛をかごとにて はるけき中と 神やいさめし 朱雀院から贈られた櫛の小箱の造花に 御歌が書かれてあった。 (前斎宮の宮に by 朱雀院) 〜あなたを伊勢にお送りした時 「都の方に帰たもうな」と 別れの御櫛を差し上げましたが、 それ…