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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

第18帖 松風(まつかぜ)源氏物語

いさらゐは はやくのことも 忘れじを もとの主人《あるじ》や面《おも》変はりせる by 源氏の君🪷

いさらゐは はやくのことも 忘れじを もとの主人《あるじ》や面《おも》変はりせる by 源氏の君 〜小さな遣水は昔のことも忘れないのに もとの主人は姿を変えてしまったからであろうか 【第18帖 松風 まつかぜ 21】 「一度捨てました世の中へ帰ってまいって …

住み馴《な》れし 人はかへりてたどれども 清水《しみづ》ぞ宿の主人《あるじ》がほなる by 明石の尼君🪷

住み馴《な》れし 人はかへりてたどれども 清水《しみづ》ぞ宿の主人《あるじ》がほなる by 明石の尼君 〜かつて住み慣れていたわたしは帰って来て、 昔のことを思い出そうとするが 遣水はこの家の主人のような 昔ながらの音を立てています 【第18帖 松風 ま…

変はらじと 契りしことを 頼みにて 松の響に 音《ね》を添へしかな🪷 源氏の君へ by 明石の上

変はらじと 契りしことを 頼みにて 松の響に 音《ね》を添へしかな 源氏の君へ by 明石の上 〜変わらないと約束なさったことを頼みとして 松風の音に泣く声を添えて待っていました 【第18帖 松風 まつかぜ 22】 源氏は御堂《みどう》へ行って 毎月十四、五…

契りしに変はらぬ 琴の しらべにて 絶えぬ心の ほどは知りきや🪷 明石の上へ by 源氏の君

契りしに 変はらぬ 琴の しらべにて 絶えぬ心の ほどは知りきや by 源氏の君 〜約束したとおり、琴の調べのように変わらない わたしの心をお分かりいただけましたか? 【第18帖 松風 まつかぜ 22】 源氏は御堂《みどう》へ行って 毎月十四、五日と三十日に行…

🌕めぐりきて 手にとるばかり さやけきや 淡路の島の あはと見し月 by 源氏の君【第18帖 松風 まつかぜ】

めぐりきて 手にとるばかり さやけきや 淡路の島の あはと見し月 by 源氏の君 〜都に帰って来て手に取るばかり近くに見える月は あの淡路島を臨んで遥か遠くに眺めた月と同じ月なのだろうか 浮き雲に しばしまがひし 月影の すみはつるよぞ のどけかるべき b…

久方の 光に近き 名のみして 朝夕霧も 晴れぬ山ざと〜源氏の君 勅答の歌【18帖 松風🌿】

帝の 月のすむ 川のをちなる 里なれば かつらのかげは のどけかるらむ 〜月が住む…澄んでいる川の向こうにあるという桂の里だから、 月の光をゆっくり眺めることができることであろう。 これに対しての返歌になります。 久方の 光に近き 名のみして 朝夕霧も…

ふるさとに 見し世の友を 恋ひわびて さへづることを 誰《たれ》か分くらん by 明石の上🪻〜住み慣れた明石を離れ、大堰の山荘で 心もとない日々過ごす明石の上

ふるさとに 見し世の友を 恋ひわびて さへづることを 誰《たれ》か分くらん by 明石の上 ふるさとの明石で 昔親しんだ人を恋い慕って弾く琴の音を 誰が分かってくれるでしょうか。 〜住み慣れた明石を離れ、 大堰の山荘で 心もとない日々過ごす明石の上 【源…

身を変へて 一人帰れる 山里に 聞きしに似たる 松風ぞ吹く by 明石の尼君🪷〜住み慣れた明石を離れ 京の大堰の山荘で娘の明石の上と はかながって暮らす尼君【第18帖 松風】

【源氏物語591 第18帖 松風15】源氏は、他から耳に入ると気まずいと思って、嵯峨野の御堂にかこつけて 紫の上に明石の君が上京したことを知らせる。 身を変へて 一人帰れる 山里に 聞きしに似たる 松風ぞ吹く by 明石の尼君 尼姿となって 一人帰ってきた山里…

いくかへり 行きかふ秋を 過ごしつつ 浮き木に乗りて われ帰るらん by 明石の上〜 父の明石入道 住みなれた明石を離れ 心もとない明石の上

【源氏物語589 第18帖 松風13】明石の裏の朝霧に 船の隔たっていくのを見る入道の心は ただ呆然としていた。一行は、無事に京に入り 目立たぬように大堰の山荘に移った。 いくかへり 行きかふ秋を 過ごしつつ 浮き木に乗りて われ帰るらん by 明石の上 〜何…

かの岸に 心寄りにし 海人舟の 背きし方に 漕ぎ帰るかな by 明石の尼君〜 思い出の多い明石を離れる つらさに泣く明石の尼君

【源氏物語589 第18帖 松風13】明石の裏の朝霧に 船の隔たっていくのを見る入道の心は ただ呆然としていた。一行は、無事に京に入り 目立たぬように大堰の山荘に移った。 かの岸に 心寄りにし 海人舟の 背きし方に 漕ぎ帰るかな by 明石の尼君 〜彼岸の浄土…

いきてまた 逢ひ見んことを いつとてか 限りも知らぬ 世をば頼まん by 明石の上 〜父の明石入道にせめて見送ってほしいと懇願する

【源氏物語586 第18帖 松風10】明石入道は落ちてくる涙を拭い隠す。尼君は信頼する夫と離れることを嘆く。明石の上は、せめて見送ってほしいと懇願する。 いきてまた 逢ひ見んことを いつとてか 限りも知らぬ 世をば頼まん by 明石の上 〜京へ行って生きて再…

もろともに 都は出で来 このたびや ひとり野中の 道に惑はむ 明石の尼君 〜信頼する夫 明石入道と離れることを嘆く 明石尼君

もろともに 都は出で来 このたびや ひとり野中の 道に惑はむ by 明石尼君 ご一緒に都を出て来ましたが、今度の旅は 一人で都へ帰る野中の道で迷うことでしょう 〜信頼する夫 明石入道と離れることを嘆く 明石尼君 【源氏物語586 第18帖 松風10】 ご一緒に都…

行く先を はるかに祈る 別れ路に 堪へぬは老いの 涙なりけり by 明石入道 〜明石の姫君たちが京に出発する日 明石入道は涙を隠しけれない🍂

行くさきを はるかに祈る 別れ路《ぢ》に たへぬは老いの 涙なりけり by 明石の入道 〜姫君の将来が幸福でありますようにと、 祈る別れに際して こらえきれず流れ続けているのは 年老いた私の涙であるよ 明石の姫君たちが京に出発する日 明石入道は涙を隠し…