google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

かの岸に 心寄りにし 海人舟の 背きし方に 漕ぎ帰るかな by 明石の尼君〜 思い出の多い明石を離れる つらさに泣く明石の尼君

源氏物語589 第18帖 松風13】明石の裏の朝霧に 船の隔たっていくのを見る入道の心は ただ呆然としていた。
一行は、無事に京に入り 目立たぬように大堰の山荘に移った。

かの岸に 心寄りにし 海人舟の

背きし方に 漕ぎ帰るかな by 明石の尼君

〜彼岸の浄土に思いを寄せていた尼のわたしが、

 捨てた都の世界に帰って行くのだわ

信頼する夫、

たくさんの思い出のある明石を離れるつらさに泣く明石の尼君

 

源氏物語589 第18帖 松風13】

午前八時に船が出た。

昔の人も身にしむものに見た明石の浦の朝霧に

船の隔たって行くのを見る入道の心は、

仏弟子《ぶつでし》の超越した境地に

引きもどされそうもなかった。

ただ呆然《ぼうぜん》としていた。

長い年月を経て都へ帰ろうとする尼君の心もまた悲しかった。

かの岸に 心寄りにし 海人船《あまぶね》の

そむきし方に 漕《こ》ぎ帰るかな

と言って尼君は泣いていた。

 🪷菊 written by 西本康佑🪷

 

🪷ぜひ、全文もご覧ください🪷

少納言のホームページ  源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷