google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

🪷限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり🪷〜桐壺更衣 第1帖 桐壺(きりつぼ)

 

🪷限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり🪷

〜今を限りにお別れする悲しさにつけても、

私が行きたいのは死出の旅路ではなく、生き長らえていたいのです。

 

なんて悲しい歌なのでしょう😢

光源氏の母君の桐壺更衣(きりつぼのこうい)は、すっかり体が弱ってしまいました、

重篤な状態となったの更衣が里に退出するときに、

涙ながらに見送る桐壺帝に対して詠んだ別れの歌です。

命の炎が消えようとする最後の力を振り絞って、帝に別れを告げた歌です。

 

🪷源氏物語 第1帖 桐壺より🪷

目つきもよほどだるそうで、

平生からなよなよとした人が

いっそう弱々しいふうになって寝ているのであったから、

これはどうなることであろうという不安が

大御心《おおみこころ》を襲うた。

 

更衣が宮中から輦車《れんしゃ》で出てよい御許可の宣旨《せんじ》を

役人へお下しになったりあそばされても、

また病室へお帰りになると今行くということをお許しにならない。

 

「死の旅にも同時に出るのが

われわれ二人であるとあなたも約束したのだから、

私を置いて家《うち》へ行ってしまうことはできないはずだ」

 と、帝がお言いになると、

そのお心持ちのよくわかる女も、非常に悲しそうにお顔を見て、

 

限りとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり

 

 死がそれほど私に迫って来ておりませんのでしたら」

 これだけのことを息も絶え絶えに言って、

なお帝にお言いしたいことがありそうであるが、

まったく気力はなくなってしまった。

 

🪷ぜひ、こちらもご覧ください🪷

💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画を作っています。チャンネル登録お願いします🌷