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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

世をうみに ここらしほじむ 身となりて なほこの岸を えこそ離れね〜明石入道はせめて国境までは 源氏のお供をさせていただきますと言う🪷

 世をうみに ここらしほじむ 身となりて

 なほこの岸を えこそ離れね

明石入道はせめて国境までは

源氏のお供をさせていただきますと言う🪷

(源氏の君に by 明石入道)

〜世の中が嫌になって

 長年この海辺で潮風に吹かれて暮らして来ましたが、

 なお依然として子の故に

 此岸(俗世)を離れることができずにおります

 

【第13帖 明石 あかし

 世をうみに ここらしほじむ 身となりて

 なほこの岸を えこそ離れね

 子供への申しわけに

 せめて国境まではお供をさせていただきます」

と入道は言ってから、

「出すぎた申し分でございますが、

 思い出しておやりくださいます時がございましたら

 御音信をいただかせてくださいませ」

などと頼んだ。

悲しそうで目のあたりの赤くなっている源氏の顔が美しかった。

「私には当然の義務であることもあるのですから、

 決して不人情な者でないと

 すぐにまたよく思っていただくような日もあるでしょう。

 私はただこの家と離れることが名残《なごり》惜しくてならない、

 どうすればいいことなんだか」

と言って、

 都出《い》でし 春の歎《なげ》きに 劣らめや

 年ふる浦を 別れぬる秋

と涙を袖で源氏は拭《ぬぐ》っていた。

これを見ると

入道は気も遠くなったように萎《しお》れてしまった。

🌸🎼届かない声 written by K’z Art Storage 🌸

 

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