明けぬ夜に やがてまどへる 心には
何《いづ》れを夢と 分《わ》きて語らん
訪ねてきた源氏に歌を詠みかけられる。
明石入道の娘の返歌🪷(源氏の君に by 明石入道の娘)
〜明けぬ夜の闇に
そのまま迷っておりますわたしには
どちらが夢か現実かも わかりません。
【第13帖 明石 あかし】
「今音が少ししたようですね。
琴だけでも私に聞かせてくださいませんか」
とも源氏は言った。
むつ言を 語りあはせん 人もがな
うき世の夢も なかば覚《さ》むやと
明けぬ夜に やがてまどへる 心には
何《いづ》れを夢と 分《わ》きて語らん
前のは源氏の歌で、あとのは女の答えたものである。
ほのかに言う様子は伊勢の御息所《みやすどころ》に
そっくり似た人であった。
❄️🎼雪風 written by のる❄️
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