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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

玉かづら 絶えてもやまじ 行く道の たむけの神も かけて誓はん〜末摘花の涙に侍従は涙でものが言えないほどになっていた。

 玉かづら 絶えてもやまじ 行く道の

 たむけの神も かけて誓はん 

末摘花の涙に 侍従は涙でものが言えないほどになっていた。

(末摘花の姫君に by 侍従の君)

〜お別れしましても

 私は決して お見捨て申しません

 行く道々の道祖神

 かたくお誓いしましょう

 

【第15帖 蓬生 よもぎ

絶ゆまじき すぢを頼みし 玉かづら思ひの

 ほかにかけ離れぬる

 死んだ乳母《まま》が遺言したこともあるからね、

 つまらない私だけれど一生あなたの世話をしたいと思っていた。

 あなたが捨ててしまうのももっともだけれど、

 だれがあなたの代わりになって私を慰めてくれる者があると思って

 立って行くのだろうと思うと恨めしいのよ」

と言って、

女王は非常に泣いた。

侍従も涙でものが言えないほどになっていた。

「乳母《まま》が申し上げましたことはむろんでございますが、

 そのほかにもごいっしょに長い間苦労をしてまいりましたのに、

 思いがけない縁に引かれて、しかも遠方へまで行ってしまいますとは」

と言って、また、

玉かづら 絶えてもやまじ 行く道の

 たむけの神も かけて誓はん

 命のございます間はあなた様に誠意をお見せします」

などとも言う。

🪷夜闇に、風に紛れて(Under the cover of night and wind) by 蒲鉾さちこ

 

🪷ぜひ、全文もご覧ください🪷

🌷第15帖 蓬生(よもぎう)のあらすじはこちら↓

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