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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

亡き人を恋ふる袂《たもと》のほどなきに 荒れたる軒の雫《しづく》さへ添ふ〜うたた寝した時の夢に亡き父宮をみて、名残の思いにとらわれる末摘花の姫君

 亡《な》き人を恋ふる袂《たもと》のほどなきに

 荒れたる軒の雫《しづく》さへ添ふ

うたた寝した時の夢に 亡き父宮をみて、

名残の思いにとらわれる末摘花の姫君

(by 末摘花)

〜亡き父上を恋い慕って泣く涙で

 袂の乾く間もないのに

 荒れた軒の雨水までが降りかかる

 

【第15帖 蓬生 よもぎ

末摘花の君は物悩ましい初夏の日に、

その昼間うたた寝をした時の夢に父宮を見て、

さめてからも名残《なごり》の思いにとらわれて、

悲しみながら雨の洩《も》って濡れた廂《ひさし》の

室の端のほうを拭《ふ》かせたり

部屋の中を片づけさせたりなどして、

平生にも似ず歌を思ってみたのである。

《な》き人を恋ふる袂《たもと》のほどなきに

荒れたる軒の雫《しづく》さへ添ふ

こんなふうに、寂しさを書いていた時が、

源氏の車の止められた時であった。

🍃Wind of Travelers written by のる  🍃

 

🌷第15帖 蓬生(よもぎう)のあらすじはこちら↓

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※ ↓すいません、表題は源氏物語527です🙇訂正いたします🙇

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