眺むらん 同じ雲井を 眺むるは
思ひも同じ 思ひなるらん
源氏の手紙の返事を書かぬ明石入道の娘🌸
仕方なく明石入道が代筆して返事を書いた🪷
(源氏の君へ by 返事の代筆した明石入道)
〜物思いされながら眺めていらっしゃる空を
同じく眺めていますのは
娘もきっと同じ気持ちだからなのでしょう
【第13帖 明石 あかし】
もったいないお手紙を得ましたことで、
過分な幸福をどう処置してよいかわからぬふうでございます。
それをこんなふうに私は見るのでございます。
眺むらん 同じ雲井を 眺むるは 思ひも同じ 思ひなるらん
だろうと私には思われます。
柄にもない風流気を私の出しましたことをお許しください。
とあった。
檀紙に古風ではあるが書き方に一つの風格のある字で書かれてあった。
なるほど風流気を出したものであると源氏は入道を思い、
返事を書かぬ娘には軽い反感が起こった。
使いはたいした贈り物を得て来たのである。
🪷🎼春の兆し(Signs of spring)by蒲鉾さちこ🪷
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