2023-10-16から1日間の記事一覧
秋の夜の 月毛の駒《こま》よ 我が恋ふる 雲井に駈《か》けれ 時の間も見ん 入江の月夜が美しい夜。紫の上が恋しい源氏(源氏の君の歌) 〜秋の夜の月毛の駒よ、わが恋する都へ天翔っておくれ 束の間でもあの人に会いたいので 【第13帖 明石 あかし】 風流が…
明けぬ夜に やがてまどへる 心には 何《いづ》れを夢と 分《わ》きて語らん 訪ねてきた源氏に歌を詠みかけられる。 明石入道の娘の返歌(源氏の君に by 明石入道の娘) 〜明けぬ夜の闇に そのまま迷っておりますわたしには どちらが夢か現実かも わかりませ…
むつ言を 語りあはせん 人もがな うき世の夢も なかば覚《さ》むやと 源氏は 明石入道の娘を訪れ 声をかける (明石入道の娘に by 源氏の君) 〜睦言を語り合える相手が欲しいものです この辛い世の夢がいくらかでも覚めやしないかと 【第13帖 明石 あかし】…