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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

くれなゐの 花ぞあやなく 疎《うと》まるる 梅の立枝《たちえ》は なつかしけれど〜二条院で 紫の上とくつろいでいるときの源氏の君の歌🌺

くれなゐの 花ぞあやなく 疎《うと》まるる

梅の立枝《たちえ》は なつかしけれど

二条院で 紫の上とくつろいでいるときの源氏の君の歌🌺

〜赤い花はわけもなく嫌な感じがする。
 梅の立ち枝に咲いた花は慕わしく思われるのだけど

【第6帖 末摘花】

源氏はまた鏡に写る美しい自身の顔を見ながら、

筆で鼻を赤く塗ってみると、

どんな美貌にも赤い鼻の一つ混じっていることは 見苦しく思われた。

若紫が見て、おかしがって笑った。

「私がこんな不具者になったらどうだろう」

と言うと、「いやでしょうね」 と言って、

しみ込んでしまわないかと紫の君は心配していた。

源氏は拭《ふ》く真似《まね》だけをして見せて、

「どうしても白くならない。ばかなことをしましたね。

 陛下はどうおっしゃるだろう」 まじめな顔をして言うと、

かわいそうでならないように同情して、

そばへ寄って硯《すずり》の水入れの水を檀紙《だんし》にしませて、

若紫が鼻の紅を拭く。

平仲《へいちゅう》の話のように 墨なんかをこの上に塗ってはいけませんよ。

 赤いほうはまだ我慢ができる」

こんなことをしてふざけている二人は若々しく美しい。

 

初春らしく霞《かすみ》を帯びた空の下に、

いつ花を咲かせるのかとたよりなく思われる木の多い中に、

梅だけが美しく花を持っていて

特別なすぐれた木のように思われたが、

緑の階隠しのそばの紅梅はことに早く咲く木であったから、

枝がもう真赤《まっか》に見えた。

「くれなゐの 花ぞあやなく 疎《うと》まるる

 梅の立枝《たちえ》は なつかしけれど」

そんなことをだれが予期しようぞと 源氏は歎息《たんそく》した。

末摘花、若紫、 こんな人たちはそれからどうなったか。

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平貞文 たいらのさだふみ 平の中納言で平中‥😅

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