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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

里分かぬ かげを見れども 行く月の いるさの山を 誰《たれ》かたづぬる 🌃尾行してきた頭中将に by 源氏の君【第6帖 末摘花】

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里分かぬ かげを見れども 行く月の

いるさの山を 誰《たれ》かたづぬる

by 尾行してきた頭中将に by 源氏の君🌿

〜どこの里も分け隔てない月の光をみることはあっても

 空を渡ってゆく月が入ってゆく先の いるさ山を尋ねる人があるだろうか

 (君も かなりの物好きだね😅)

 

常陸宮の姫君の家を訪ねる源氏を尾行してきた頭中将🕺

もわざわざ貧弱なのにして、狩衣姿で変装💦

さすが、文武両道 生まれの良い完璧聖人の貴公子🤴

小さなことも手を抜きませぬ🤣

 

物好きなストーカーかいっ!(◎_◎;)

と、一瞬思ったりもするけど、

実は、頭中将の妹は、葵の上 つまり 源氏の正室👸

そりゃ義理の兄貴としては、

源氏の恋路を興味本位で詮索するだけではなかったかも💦

決して治安がいいわけではない時代だし。

 

源氏に、「ありえんわーーー😳」と言われつつも、

独り歩きをする源氏を心配して、

ちゃんと釘をさすとこも忘れない。

なんのかんのと、律儀だし、

人の気持ちをきちんと察する力がある。

適当に見えても 案外 思慮深い。

豪胆な面もあり、誇り高く 一本筋が通ってる。

 

若い時は、変装までして尾行するかああ!(◎_◎;)と

頭中将殿を誤解しておりました🙇

源氏物語は、読む時期によって感じることも変わる。

ずーーっと後になって、

いろんな事が分かってくるのも面白い🌸

 

【第6帖 末摘花】

わざと貧弱な馬に乗って狩衣《かりぎぬ》姿をしていた中将に

源氏は気づかなかったのであったが、

こんな思いがけない邸《やしき》へはいったのが

また中将の不審を倍にして、

立ち去ることができなかったころに、

琴を弾く音《ね》がしてきたので、

それに心も惹かれて庭に立ちながら、

一方では源氏の出て来るのを待っていた。

 

源氏はまだだれであるかに気がつかないで、

顔を見られまいとして抜き足をして庭を離れようとする時に

その男が近づいて来て言った。

 

「私をお撒《ま》きになったのが恨めしくて、

こうしてお送りしてきたのですよ。

『もろともに 大内山は出《い》でつれど

 入る方見せぬ いざよひの月』

さも秘密を見現わしたように得意になって言うのが腹だたしかったが、

源氏は頭中将であったことに安心もされ、

おかしくなりもした。

「そんな失敬なことをする者はあなたのほかにありませんよ」

 憎らしがりながらまた言った。

 『里分かぬ かげを見れども 行く月の

  いるさの山を 誰《たれ》かたづぬる』

 こんなふうに私が始終あなたについて歩いたら

 お困りになるでしょう あなたはね」

「しかし、恋の成功は よい随身をつれて行くか行かないかで

 決まることもあるでしょう。

 これからはごいっしょにおつれください。

 お一人歩きは危険ですよ

頭中将はこんなことを言った。

 

🪷ぜひ、全文もご覧ください🪷

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