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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

見し人の 煙を雲と ながむれば 夕《ゆふべ》の空も むつまじきかな🪷 by 源氏の君 〜夕顔を失い悲しみに暮れ独り言のようにつぶやく😢

見し人の 煙を雲と ながむれば

夕《ゆふべ》の空も むつまじきかな

by 源氏の君

〜かつて愛し連れ添ったあの人の火葬の煙をあの雲とおもって眺めると

 この夕方の空も親しみ深く感じられることだ。

 

【第4帖 夕顔】

「弱々しい女が私はいちばん好きだ。

 自分が賢くないせいか、あまり聡明《そうめい》で、

 人の感情に動かされないような女はいやなものだ。

 どうかすれば人の誘惑にもかかりそうな人でありながら、

 さすがに慎《つつ》ましくて恋人になった男に

 全生命を任せているというような人が私は好きで、

 おとなしいそうした人を自分の思うように

 教えて成長させていければよいと思う」

源氏がこう言うと、

「そのお好みには遠いように思われません方の、

 お亡《かく》れになったことが残念で」

と右近は言いながら泣いていた。

 

空は曇って冷ややかな風が通っていた。

寂しそうに見えた源氏は、

『見し人の 煙を雲と ながむれば 夕《ゆふべ》の空も むつまじきかな』

と独言《ひとりごと》のように言っていても、

返しの歌は言い出されないで、

右近は、こんな時に二人そろっておいでになったらという思いで

胸の詰まる気がした。

 

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