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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

2023-10-09から1日間の記事一覧

いつとなく 大宮人《おほみやびと》の恋しきに 桜かざしし 今日も来にけり〜院の御代の最後の桜花の宴を思い出された。その時の源氏の歌🪷

いつとなく 大宮人《おほみやびと》の恋しきに 桜かざしし 今日も来にけり 院の御代の最後の桜花の宴を思い出された。 その時の源氏の歌 〜いつと限らず都の人達が恋しく思われるのに 桜をかざして遊んだその日がまたやって来た。 【第12帖 須磨 すま】 須磨…

友千鳥 諸声《もろごゑ》に鳴く 暁は 一人寝覚めの床 も頼もし〜明け方に千鳥が身に沁む声で鳴いた。その時の源氏の歌🌊

友千鳥 諸声《もろごゑ》に鳴く 暁は 一人寝覚《ねざ》めの床《とこ》も頼もし 明け方に千鳥が身に沁む声で鳴いた。 その時の源氏の歌 〜友千鳥が声を合わせて鳴いている明け方は ひとり寝から目覚めて泣くわたしも 心強い気がする 【第12帖 須磨 すま】 源…

何方《いづかた》の 雲路にわれも 迷ひなん 月の見るらんことも恥かし〜もう落ちるのに近い月がすごいほど白いのを見た源氏の君の歌🌕

何方《いづかた》の 雲路にわれも 迷ひなん 月の見るらんことも恥《はづ》かし もう落ちるのに近い月が すごいほど白いのを見た源氏の君の歌 〜どの方角の雲路にわたしも迷って行くことであろう。 月が見ているだろうことも恥ずかしいことだ。 【第12帖 須磨…

山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人〜塩を焼く煙と思っていたのが 柴をくべる煙と聞いた時の源氏の作

山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人 塩を焼く煙と思っていたのが 柴をくべる煙と聞いた時の源氏の作 〜賤しい山人が粗末な家で焼いている柴のように しばしば便りを寄せてほしいのです。 恋しいふるさとの人よ 【第12…