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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人〜塩を焼く煙と思っていたのが 柴をくべる煙と聞いた時の源氏の作

山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば

しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人

塩を焼く煙と思っていたのが

柴をくべる煙と聞いた時の源氏の作🪷

〜賤しい山人が粗末な家で焼いている柴のように

 しばしば便りを寄せてほしいのです。

 恋しいふるさとの人よ

 

【第12帖 須磨 すま

近所で時々煙の立つのを、

これが海人《あま》の塩を焼く煙なのであろうと

源氏は長い間思っていたが、

それは山荘の後ろの山で柴《しば》を燻《く》べている煙であった。

これを聞いた時の作、

 山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば

 しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人

冬になって雪の降り荒れる日に

灰色の空をながめながら源氏は琴を弾いていた。

良清《よしきよ》に歌を歌わせて、

惟光《これみつ》には笛の役を命じた。

細かい手を熱心に源氏が弾き出したので、

他の二人は命ぜられたことをやめて琴の音に涙を流していた。

 

漢帝北夷《ほくい》の国へ

おつかわしになった宮女の琵琶びわ》を弾いて

みずから慰めていた時の心持ち

ましてどんなに悲しいものであったであろう、

それが現在のことで、

自分の愛人などをそうして遠くへやるとしたら、

とそんなことを源氏は想像したが、

やがてそれが真実のことのように思われて来て、

悲しくなった。

漢帝が北夷《ほくい》に遣わせた宮女王昭君の琵琶《びわ》を弾いて‥出典はこちら↓

 

源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた

 

❄️🎼 雪の終わりに written by MATSU❄️

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