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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

2023-10-05から1日間の記事一覧

伊勢島や 潮干《しほひ》のかたに あさりても 言ふかひなきはわが身なりけり〜須磨の源氏の君のもとにきた、六条御息所から手紙🌸

伊勢島や 潮干《しほひ》のかたに あさりても 言ふかひなきはわが身なりけり 須磨の源氏の君のもとにきた、六条御息所から手紙 〜伊勢の海の干潟で貝取りをしましても 何の生き甲斐もないのはこのわたしです。 【第12帖 須磨 すま】 源氏が須磨へ移った初め…

うきめかる 伊勢をの海人《あま》を思ひやれ もしほ垂るてふ 須磨の浦にて〜伊勢の六条御息所に使いを出した源氏。御息所から典雅な筆つきの文が来た🌸

うきめかる 伊勢をの海人《あま》 を思ひやれ もしほ垂《た》るてふ須磨の浦にて 伊勢の六条御息所に使いを出した源氏。 御息所から典雅な筆つきの文が来た 〜浮き草を刈る 伊勢の海人のように、 辛く淋しい思いを致してます。 辛い目に遭っている伊勢の人を…

浦人の 塩汲む袖に くらべ見よ 波路隔つる 夜の衣を〜洗練された趣味のよい衣類などと共に紫の上の手紙も届いた🌸

浦人の 塩汲む袖に くらべ見よ 波路隔つる 夜の衣を 洗練された趣味のよい衣類などと共に 紫の上の手紙も届いた 〜須磨の浦で 塩汲むあなたのお袖とお比べになってみてください 遠く波路を隔てた都で 独りで袖を涙で濡らしている夜の衣と 【第12帖 須磨 すま…

浦にたく あまたにつつむ 恋なれば 燻《くゆ》る煙よ行く方《かた》ぞなき〜悲しく辛い思いをしている朧月夜の尚侍の返事は短いものであった。

浦にたく あまたにつつむ 恋なれば 燻《くゆ》る煙よ行く方《かた》ぞなき 悲しい思いをしている朧月夜の尚侍の返事は短いものであった。 〜須磨の浦の木を焼く海人でさえ 人目を隠す恋の火ですから 人目多い都にいる思いは くすぶり続けて晴れようがありま…

しほたるる ことをやくにて 松島に 年経《ふ》るあまも なげきをぞ積む〜藤壺の宮が尼におなりになって お返事も以前のものより情味があった🪷

しほたるる ことをやくにて 松島に 年経《ふ》るあまもなげきをぞ積む 藤壺の宮が尼におなりになって お返事も以前のものより情味があった 〜涙を流し濡れているのを仕事として 出家したわたしも嘆きを積み重ねています 【第12帖 須磨 すま】 入道の宮も東宮…

ふる里を 峯の霞《かすみ》は 隔つれど 眺《なが》むる空は同じ雲井か〜須磨の地で京に残してきた人たちのことを考え 悲しい気持ちになる源氏🪷

ふる里を 峯の霞《かすみ》は 隔つれど 眺《なが》むる空は同じ雲井か 須磨の地で京に残してきた人たちのことを考え 悲しい気持ちになる源氏 〜住みなれた都の方を 峰の霞は遠く隔てている。 わたしが悲しい気持ちで眺めている空は 都であの人が眺めているの…

こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまや いかが思はん〜朧月夜の尚侍には 中納言の君への私信のようにして手紙を送る源氏の君🌸

こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまや いかが思はん 朧月夜の尚侍には 中納言の君への私信のようにして手紙を送る源氏の君 〜懲りずに 貴女に お逢いしたく思っていますが あなた様はどう思っておいででしょうか 【第12帖 須磨 すま】 源氏は京…

松島の あまの苫屋《とまや》も いかならん 須磨の浦人 しほたるる頃〜源氏の君は京に使いを出した。その入道の宮(藤壺の宮)への手紙🪷

松島の あまの苫屋《とまや》も いかならん 須磨の浦人 しほたるる頃《ころ》 源氏の君は京に使いを出した。 その入道の宮(藤壺の宮)への手紙 〜私の帰りを待っていらっしゃる 尼君のあなた様、 いかがお過ごしでしょうか わたしは須磨の浦で涙に泣き濡れ…