google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

うきめかる 伊勢をの海人《あま》を思ひやれ もしほ垂るてふ 須磨の浦にて〜伊勢の六条御息所に使いを出した源氏。御息所から典雅な筆つきの文が来た🌸

 うきめかる 伊勢をの海人《あま》 を思ひやれ

 もしほ垂《た》るてふ須磨の浦にて 

伊勢の六条御息所に使いを出した源氏。

御息所から典雅な筆つきの文が来た🌸

〜浮き草を刈る 伊勢の海人のように、

 辛く淋しい思いを致してます。

 辛い目に遭っている伊勢の人を思いやってください。

 やはり涙に暮れていらっしゃるという 須磨の浦から

 

【第12帖 須磨 すま

源氏が須磨へ移った初めの記事の中に

筆者は書き洩《も》らしてしまったが

伊勢の御息所のほうへも源氏は使いを出したのであった。

あちらからもまたはるばると

文《ふみ》を持って使いがよこされた。

熱情的に書かれた手紙で、典雅な筆つきと見えた。

 

 どうしましても現実のことと思われませんような

 御隠栖《いんせい》のことを承りました。

 あるいはこれもまだ私の暗い心から、

 夜の夢の続きを見ているのかもしれません。

 なお幾年もそうした運命の中に

 あなたがお置かれになることはおそらくなかろうと思われます。

 それを考えますと、

 罪の深い私は何時をはてともなくこの海の国に

 さすらえていなければならないことかと思われます。

 うきめかる 伊勢をの海人《あま》 を思ひやれ

 もしほ垂《た》るてふ須磨の浦にて

 世の中はどうなるのでしょう。不安な思いばかりがいたされます。

 伊勢島や 潮干《しほひ》のかたに あさりても 

 言ふかひなきはわが身なりけり

などという長いものである。

 

源氏物語 第十二帖 須磨(すま)】

朧月夜との仲が発覚し、追いつめられた光源氏

後見する東宮に累が及ばないよう、

自ら須磨への退去を決意する。

左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、

東宮や女君たちには別れの文を送り、

一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。

 

須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、

生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、

源氏は悲しみを新たにする。

 

須磨の侘び住まいで、

源氏は都の人々と便りを交わしたり

絵を描いたりしつつ、淋しい日々を送る。

つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、

また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、

一時の再会を喜び合った。

 

やがて三月上巳の日、

海辺で祓えを執り行った矢先に

恐ろしい嵐が須磨一帯を襲い、

源氏一行は皆恐怖におののいた。

 

💠慕情 written by ハシマミ 💠

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷