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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

2023-09-18から1日間の記事一覧

今も見て なかなか袖を 濡らすかな 垣《かき》ほあれにし やまと撫子🌸 〜源氏の君のお見舞いに対しての大宮の返歌🪷 

今も見て なかなか袖を 濡らすかな 垣《かき》ほあれにし やまと撫子 源氏の君のお見舞いに対しての大宮の返歌 〜ただ今見ても かえって袖を涙で濡らしております。 垣根も荒れはてて 母親に先立たれてしまった撫子(若君)なので 【第9帖 葵 あおい】 ただ…

草枯れの 籬《まがき》に残る 撫子を 別れし秋の 形見とぞ見る〜葵の上の大宮に 竜胆や撫子の花を添えて by 源氏の君🪻

草枯れの 籬《まがき》に残る 撫子を 別れし秋の 形見とぞ見る (葵の上の母の)宮様に 竜胆や撫子の花を添えて by 源氏の君 〜草の枯れた垣根に咲き残っている撫子の花を 秋に死に別れたお方の形見のように思って見ています。 【第9帖 葵 あおい】 ただ一…

見し人の 雨となりにし 雲井さへ いとど時雨《しぐれ》に かきくらす頃〜葵の上を偲ぶ 源氏と中将‥中将の歌に答えて by 源氏の君🪷

見し人の 雨となりにし 雲井さへ いとど時雨《しぐれ》に かきくらす頃 葵の上を偲ぶ 源氏と中将‥ 中将の歌に答えて by 源氏の君 〜愛した妻が雲となり雨となってしまった空までが ますます時雨で暗くなり 私も泣き暮らしている今日この頃です。 【第9帖 葵…

雨となり しぐるる空の 浮き雲を いづれの方と分《わ》きてながめん〜妻を亡くした源氏、妹を亡くした中将 が語り合う。悲しみの中の中将の歌🪷

雨となり しぐるる空の 浮き雲を いづれの方と分《わ》きてながめん 妻を亡くした源氏、妹を亡くした中将 が語り合う。 悲しみの中の中将の歌 〜妹が時雨となって降る空の浮雲を どちらの方向の雲と眺め分けようか 【第9帖 葵 あおい】 「相逢相失両如夢《…

とまる身も 消えしも同じ 露の世に 心置くらん ほどぞはかなき〜六条御息所の慰問の手紙に対しての返歌 by 源氏の君🪷

とまる身も 消えしも同じ 露の世に 心置くらん ほどぞはかなき 六条御息所の慰問の手紙に対しての返歌 by 源氏の君 〜生き残った者(源氏の君)も 死んだ者(葵の上)も同じことです。 露のように はかない世に 心の執着を残して置くことはむなしいことです…

人の世を 哀れときくも 露けきに おくるる露を 思ひこそやれ〜青ががった灰色の手紙を菊の枝につけた 六条御息所の手紙🪷

人の世を 哀れときくも 露けきに おくるる露を 思ひこそやれ 〜人の世の無常を この菊の花の聞くにつけ涙がこぼれます。 先立たれなさった貴方は、 どんなにか涙にくれていらっしゃるかとお察しいたします。 【第9帖 葵 あおい】 夜は帳台の中へ一人で寝た…

限りあれば うす墨衣浅けれど 涙ぞ袖を 淵《ふち》となしける 〜葵上を失い 悲しみに暮れる源氏の君 湧き上がる悲しみをうたった歌🪷 

限りあれば うす墨衣浅けれど 涙ぞ袖を 淵《ふち》となしける 葵上を失い 悲しみに暮れる源氏の君 湧き上がる悲しみをうたった歌 〜きまりがあるので 薄い色の喪服を着ている。 私の気持ちが浅いようだけれど そうではない。 涙で袖は淵のように深く悲しみに…

のぼりぬる 煙はそれと分かねども なべて雲井の 哀れなるかな〜愛娘を失い 悲嘆に暮れる大臣を見るに忍びなくて 車中から空を眺めて思った源氏の歌🪷

のぼりぬる 煙はそれと分かねども なべて雲井の 哀れなるかな 愛娘を失い 悲嘆に暮れる大臣を見るに忍びなくて 車中から空を眺めて思った源氏の歌 〜空に上った煙は 雲と混ざり合ってそれと区別がつかないけれど おしなべて どの雲もしみじみと眺められるこ…

歎《なげ》きわび空に乱るるわが魂《たま》を 結びとめてよ下がひの褄《つま》〜苦しむ葵上を励ます源氏‥突然 葵の様子が変わり六条御息所になった。葵の上に乗り移った御息所の歌🪷

歎《なげ》きわび空に乱るるわが魂《たま》を 結びとめてよ下がひの褄《つま》 突然 葵の様子が変わり六条御息所の姿になった。 葵上に乗り移った御息所の歌 〜悲しみに堪えかねて身体から抜け出たわたしの魂を 貴方の手で、したがいの褄つま(着物の下前の…