前《さき》の世の 契り知らるる 身のうさに 行く末かけて 頼みがたさよ🌼
光る君へ by 夕顔の君🪷
〜前世からの因縁が知られる今のこの身の辛さですから、
来世をあてにはとてもできません。
🪷第4帖 夕顔🪷
源氏は身にしむように思って、朝露と同じように短い命を持つ人間が、
この世に何の慾《よく》を持って
祈祷《きとう》などをするのだろうと聞いているうちに、
「南無《なむ》当来の導師」
と阿弥陀如来《あみだにょらい》を呼びかけた。
「そら聞いてごらん。現世利益だけが目的じゃなかった」
とほめて、
『優婆塞《うばそく》が 行なふ道を しるべにて 来ん世も 深き契りたがふな』
とも言った。
七月七日の長生殿の誓いは実現されない空想であったが、
五十六億七千万年後の弥勒菩薩《みろくぼさつ》出現の世までも
変わらぬ誓いを源氏はしたのである。
『前《さき》の世の 契り知らるる 身のうさに 行く末かけて 頼みがたさよ』
と女は言った。
歌を詠《よ》む才なども豊富であろうとは思われない。
月夜に出れば月に誘惑されて行って帰らないことがあるということを思って
出かけるのを躊躇《ちゅうちょ》する夕顔に、
源氏はいろいろに言って同行を勧めているうちに
月もはいってしまって東の空の白む秋の しののめが始まってきた。
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