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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

いつしかも 袖うちかけん をとめ子が 世をへて撫《な》でん 岩のおひさき〜源氏は明石に乳母を派遣した。源氏の心は明石に傾き尽くしていた。

 いつしかも 袖《そで》うちかけん をとめ子が

 世をへて撫《な》でん 岩のおひさき

源氏は明石に乳母を派遣した。

源氏の心は明石に傾き尽くしていた。

(明石に by 源氏の君)

〜早くわたしの手元に姫君を引き取って

 世話をしてあげたい

 天女が羽衣で岩を撫でるように

 幾千万年も姫の行く末を祝って

 

【第13帖 澪標 みおつくし

京の間だけは車でやった。

親しい侍を一人つけて、

あくまでも秘密のうちに乳母《めのと》は送られたのである。

守り刀ようの姫君の物、若い母親への多くの贈り物等が

乳母に託されたのであった。

乳母にも十分の金品が支給されてあった。

源氏は入道がどんなに孫を大事がっていることであろうと、

いろいろな場合を想像することで微笑がされた。

母になった恋人も哀れに思いやられた。

このごろの源氏の心は明石の浦へ傾き尽くしていた。

手紙にも姫君を粗略にせぬようにと

繰り返し繰り返し誡《いまし》めてあった。

 いつしかも 袖《そで》うちかけん をとめ子が

 世をへて撫《な》でん 岩のおひさき

こんな歌も送ったのである。

🌸🎼優しい呼吸で(Breath,tenderly) written by蒲鉾さちこ🌸

 

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