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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

暁の別れはいつも露けきを こは世にしらぬ 秋の空かな〜六条御息所と源氏の恋の物思い‥寂しい別れの悲しさよ🍂 源氏の君の歌🪷

暁の別れはいつも露けきを

こは世にしらぬ秋の空かな

六条御息所と源氏の恋の物思い‥

寂しい別れの悲しさよ🍂 源氏の君の歌🪷

〜明け方の別れにはいつも涙に濡れていましたが、

 今朝の別れは 今までにない涙に曇る秋の空ですね

 

【第10帖 賢木 さかき】

若い殿上役人が始終二、三人連れで来ては

ここの文学的な空気に浸っていくのを喜びにしているという、

この構えの中のながめは源氏の目にも確かに艶なものに見えた。

あるだけの恋の物思いを

双方で味わったこの二人のかわした会話は写しにくい。

ようやく白んできた空がそこにあるということも

わざとこしらえた背景のようである。

暁の別れはいつも露けきを

こは世にしらぬ秋の空かな

と歌った源氏は、

帰ろうとしてまた

女の手をとらえてしばらく去りえないふうであった。

冷ややかに九月の風が吹いて、

鳴きからした松虫の声の聞こえるのも

この恋人たちの寂しい別れの伴奏のようである。

何でもない人にも身にしむ思いを与える

こうした晩秋の夜明けにいて、

あまりに悲しみ過ぎたこの人たちはかえって実感を

よい歌にすることができなかったと見える。

大方《おほかた》の秋の別れも悲しきに

鳴く音《ね》な添へそ野辺《のべ》の松虫

御息所の作である。

 

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