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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

別れにし今日は来れども見し人に行き逢ふほどをいつと頼まん〜桐壺院のご命日に雪がひどく降った❄️ 源氏は藤壺の中宮に手紙を送った🪷

別れにし 今日《けふ》は来れども 見し人に 

行き逢《あ》ふほどをいつと頼まん

〜故院にお別れ申した今日という日ががめぐって来ました。

 雪は降っても

 その人に また行きめぐり逢える時は

 いつと期待できようか。

 

【第10帖 賢木 さかき

中宮は院の御一周忌をお営みになったのに続いて

またあとに法華経《ほけきょう》の八講を催されるはずで

いろいろと準備をしておいでになった。

十一月の初めの御命日に雪がひどく降った。

源氏から中宮へ歌が送られた。

別れにし 今日《けふ》は来れども 見し人に 

行き逢《あ》ふほどをいつと頼まん

中宮のためにもお悲しい日で、すぐにお返事があった。

ながらふる ほどは憂《う》けれど 行きめぐり

今日はその世に 逢ふ心地《ここち》して

巧みに書こうともしてない字が

雅趣に富んだ気高《けだか》ものに見えるのも

源氏の思いなしであろう。

特色のある派手な字というのではないが

決して平凡ではないのである。

今日だけは恋も忘れて終日 御父の院のために

雪の中で仏勤めをして源氏は暮らしたのである。

 

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源氏物語 第十帖 賢木 さかき

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

 

❄️忘れえぬ季節 written by のる❄️

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