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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

時ならで今朝咲く花は 夏の雨に萎れにけらし匂にほふほどなく〜頭中将の乾杯の辞に対し、源氏は微笑みながら杯を取った🥂

時ならで 今朝咲く花は 夏の雨に

萎《しを》れにけらし 匂《にほ》ふほどなく

頭中将の乾杯の辞に対し、

源氏は微笑みながら杯を取った🥂

〜時節に合わず今朝咲いた花は夏の雨に

 しおれてしまったようです。

 美しさを見せる間もなく

【第10帖 賢木 さかき

それもがと 今朝《けさ》開けたる初花に

劣らぬ君が にほひをぞ見る

と乾杯の辞を述べた。

源氏は微笑をしながら杯を取った。

時ならで 今朝咲く花は 夏の雨に

 萎《しを》れにけらし 匂《にほ》ふほどなく

 すっかり衰えてしまったのに」

あとはもう酔ってしまったふうをして

源氏が飲もうとしない酒を

中将は許すまいとしてしいていた。

席上でできた詩歌の数は多かったが、

こんな時のまじめでない態度の作を

たくさん列《つら》ねておくことの

むだであることを貫之《つらゆき》

警告しているのであるから

ここには書かないでおく。

歌も詩も源氏の君を讃美したものが多かった。

源氏自身もよい気持ちになって、

「文王の子武王の弟」

史記の周公伝の一節を口にした。

その文章の続きは成王の伯父《おじ》というのであるが、

これは源氏が明瞭に言いえないはずである。

兵部卿《ひょうぶきょう》の宮も始

終二条の院へおいでになって、

音楽に趣味を持つ方であったから、

よくいっしょにそんな遊びをされるのであった。

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源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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