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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

月のすむ雲井をかけてしたふともこのよの闇になほや惑はん〜藤壺の中宮の出家に心乱れる源氏の君の歌🪷

月のすむ 雲井をかけて したふとも

このよの闇に なほや惑はん

藤壺中宮の出家に心乱れる源氏の君の歌🪷

〜月のように澄んだ心で御出家の境地をお慕い申しても

 なおも子ども(東宮さま)ゆえの

 この世の煩悩に迷い続けるのでしょうか。

 

【第10帖 賢木 さかき

東宮のお使いも来た。

お別れの前に東宮のお言いになった言葉などが

宮のお心にまた新しくよみがえってくることによって、

冷静であろうとあそばすお気持ちも乱れて、

お返事の御挨拶を完全にお与えにならないので、

源氏がお言葉を補った。

 

だれもだれも常識を失っているといってもよいほど

悲しみに心を乱しているおりからであるから、

不用意に秘密のうかがわれる恐れのある言葉などは

発せられないと源氏は思った。

「月のすむ 雲井をかけて したふとも

 このよの闇に なほや惑はん

 私にはそう思えますが、

 御出家のおできになったお心持ちには敬服いたされます」

とだけ言って、

お居間に女房たちも多い様子であったから

源氏は捨てられた男の悲痛な心持ちを簡単な言葉にして告げることもできなかった。

「大方《おほかた》の 憂《う》きにつけては 厭《いと》へども

 いつかこの世を背《そむ》きはつべき

 りっぱな信仰を持つようにはいつなれますやら」

宮の御挨拶は東宮へのお返事を兼ねたお心らしかった。

悲しみに堪えないで源氏は退出した。

 

源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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