google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

2023-09-19から1日間の記事一覧

新しき 年ともいはず 降るものは ふりぬる人の 涙なりけり〜左大臣北の方の宮様が衣装に着替えた源氏 🪷その時の宮様の源氏への返歌🌸

新しき 年ともいはず 降るものは ふりぬる人の 涙なりけり 新年になったとは申しても降りそそぐものは 年古りた母の涙でございます 【第9帖 葵 あおい】 宮様の挨拶を女房が取り次いで来た。 「今日だけはどうしても昔を忘れていなければならないと 辛抱して…

あまたとし 今日改めし色ごろも きては涙ぞ 降るここちする〜新年、左大臣の北の方の宮様が源氏に衣装を贈った。その時の源氏の歌🪷

あまたとし 今日改めし色ごろも きては涙ぞ 降るここちす 新年、左大臣の北の方の宮様が源氏に衣装を贈った。 その時の源氏の歌 〜年来も元日毎に参っては 着替えをしてきた晴着ですが それを着ると今日は涙がこぼれる心地がします。 【第9帖 葵 あおい】 宮…

あやなくも 隔てけるかな 夜を重ね さすがに馴《な》れし 中の衣を〜源氏だけは早く起きて、姫君が床を離れない朝、源氏の君が 若紫に送った歌🌸

あやなくも 隔てけるかな 夜を重ね さすがに馴《な》れし 中の衣を 〜どういうわけで、 今まで床をへだてて寝ていたのでしょう。 夜を重ねてすっかり馴染んでいた私たちの仲なのに 【第9帖 葵 あおい】 つれづれな源氏は西の対にばかりいて、 姫君と扁隠《へ…

君なくて 塵《ちり》積もりぬる 床なつの 露うち払ひ いく夜 寝《い》ぬらん〜「鴛鴦瓦冷霜花重」と書いてある所に、書かれていた源氏の歌🪷

君なくて 塵《ちり》積もりぬる 床なつの 露うち払ひ いく夜 寝《い》ぬらん 「鴛鴦瓦冷霜花重」と書いてある所に、書かれていた源氏の歌 〜あなたが亡くなってから塵の積もった床に 涙を払いながら 私は 幾晩独り寝をしたことだろうか。 【第9帖 葵 あおい…

亡き魂《たま》ぞ いとど悲しき 寝し床《とこ》の あくがれがたき 心ならひに〜亡き葵の上と源氏の君の部屋にあった源氏の歌🪷

亡き魂《たま》ぞ いとど悲しき 寝し床《とこ》の あくがれがたき 心ならひに 亡き葵の上と源氏の君の部屋にあった源氏の歌 〜亡くなった人の魂もますます離れがたく 悲しく思っていることだろう 二人で寝た この床を わたしも離れがたく思うのだから 【第9…

秋霧に 立ちおくれぬと 聞きしより 時雨《しぐ》るる空も いかがとぞ思ふ 〜葵の上を亡くした源氏からの手紙に対し 式部卿の宮の姫君(朝顔の姫君)は お悔やみの文を送る🍃

秋霧に 立ちおくれぬと 聞きしより 時雨《しぐ》るる空も いかがとぞ思ふ 葵の上を亡くした源氏からの手紙に対し 式部卿の宮の姫君(朝顔の姫君)は お悔やみの文を送る 〜霧の立つ頃、 貴方は、奥方様に先立たれなさったとお聞き致しました。 それ以来 時雨…

わきてこの 暮《くれ》こそ袖は 露けけれ 物思ふ秋は あまた経ぬれど🍂〜妻の葵上を失い悲しみに暮れる源氏🪷きっと気持ちをわかってくださるだろうと、朝顔の姫君に送った歌🍃

わきてこの 暮《くれ》こそ袖は 露けけれ 物思ふ秋は あまた経ぬれど 妻の葵上を失い悲しみに暮れる源氏 きっと気持ちをわかってくださるだろうと、 式部卿の朝顔の姫君に送った歌 〜とりわけ今日の夕暮れは涙に袖を濡らしております 今までにも物思いのする…