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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

月影は見し世の秋に変はらねど隔つる霧のつらくもあるかな〜藤壺の中宮の歌とお召し物の動く音がほのかに聞こえてくると涙が落ちた。源氏の歌

月影は見し世の秋に変はらねど

隔つる霧のつらくもあるかな

〜月の光は昔の秋と変わりませんのに

 隔てるように霧がかかっているのが

 つらく思われるのです。

中宮様との間に隔たりがあるのが悲しく思います)

 

【第10帖 賢木 さかき

「ただ今まで御前におりまして、

 こちらへ上がりますことが深更になりました」

と源氏は中宮に挨拶《あいさつ》をした。

明るい月夜になった御所の庭を中宮はながめておいでになって、

院が御位《みくらい》においでになったころ、

こうした夜分などには音楽の遊びをおさせになって

自分をお喜ばせになったことなどと

昔の思い出がお心に浮かんで、

ここが同じ御所の中であるようにも思召しがたかった。

 九重《ここのへ》に霧や隔つる雲の上の

 月をはるかに思ひやるかな

これを命婦《みょうぶ》から源氏へお伝えさせになった。

宮のお召し物の動く音などもほのかではあるが聞こえてくると、

源氏は恨めしさも忘れてまず涙が落ちた。

「月影は見し世の秋に変はらねど

 隔つる霧のつらくもあるかな」

霞《かすみ》が花を隔てる作用にも

人の心が現われるとか昔の歌にもあったようでございます」

などと源氏は言った。

 

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源氏物語 第十帖 賢木 さかき】

正妻の葵の上が亡くなった。

六条御息所も晴れて源氏の正妻に迎えられるだろうと

世間は噂していた。

しかし 源氏は冷たくなり 縁が程遠くなった御息所。

彼女は 悩みながらも斎宮とともに伊勢に下ることにする。

 

いよいよ出発間近となった。  

このまま別れるのはあまりにも忍びないと、

源氏も御息所のもとを訪ねる。

顔を合わせてしまうとやはり再び思いが乱れる御息所だったが、

伊勢へと下って行った。

 

 桐壷院の病が重くなる。

死期を悟った院は朱雀帝に春宮と源氏のことを

遺言で託した後  ほどなく崩御してしまう。  時勢は、

左大臣側から朱雀帝の外戚である右大臣側に移って行った。

朱雀帝の優しい性格もあって、

政治は右大臣に権力が集中していった。

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