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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

少女子《おとめご》が あたりと思へば 榊葉の香《か》を なつかしみ とめてこそ折れ〜六条御息所の神垣の歌への返歌🌿 by 源氏の君🪷

 

少女子《おとめご》が あたりと思へば 榊葉の

香《か》を なつかしみ とめてこそ折れ

六条御息所の神垣の歌への返歌🌿 by 源氏の君🪷

〜清き乙女がいらっしゃるあたりだと思うと、

 榊の葉が慕わしくて探し求めて参ったのです。

 

【第10帖 賢木(さかき)

どうすればよいかと御息所は迷った。

潔斎所《けっさいじょ》についている神官たちに

どんな想像をされるかしれないことであるし、

心弱く面会を承諾することによって、

またも源氏の軽蔑を買うのではないかと

躊躇《ちゅうちょ》はされても、

どこまでも冷淡にはできない感情に負けて、

歎息《たんそく》を洩《も》らしながら座敷の端のほうへ

膝行《いざっ》てくる御息所の様子には艶な品のよさがあった。

 

源氏は、

「お縁側だけは許していただけるでしょうか」

と言って、上に上がっていた。

長い時日を中にした会合に、

無情でなかった言いわけを散文的に言うのもきまりが悪くて、

《さかき》の枝を少し折って手に持っていたのを、

源氏は御簾《みす》の下から入れて、

私の心の常磐《ときわ》な色に自信を持って、

 恐れのある場所へもお訪ねして来たのですが、

 あなたは冷たくお扱いになる」

と言った。

神垣《かみがき》は しるしの杉も なきものを

いかにまがへて 折れる榊ぞ

御息所はこう答えたのである。

少女子《おとめご》が あたりと思へば 榊葉の

香《か》を なつかしみ とめてこそ折れ

と源氏は言ったのであった。

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