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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

2023-09-24から1日間の記事一覧

そのかみやいかがはありし木綿襷《ゆふだすき》心にかけて忍ぶらんゆゑ〜榊に木綿《ゆう》をかけた源氏の君の手紙への 加茂斎院からのお返事🌿

そのかみやいかがはありし 木綿襷《ゆふだすき》 心にかけて 忍ぶらんゆゑ 〜その昔 あなたと私の間が どうだったとおっしゃるのでしょうか。 木綿襷を心にかけて偲ぶと おっしゃるわけが分かりかねます。 【第10帖 賢木 さかき】 斎院のいられる加茂はここ…

かけまくもかしこけれどもそのかみの秋思ほゆる 木綿襷《ゆふだすき》かな〜源氏は斎院に榊に木綿(ゆう)をかけて神々しくした枝につけて送った🍃

かけまくもかしこけれどもそのかみの 秋思ほゆる木綿襷《ゆふだすき》かな 源氏は斎院に榊に木綿(ゆう)をかけて 神々しくした枝につけて送った 〜口に出して言うことは恐れ多いことですけれど その昔の秋のころのことが思い出されます 【第10帖 賢木 さか…

あさぢふの露の宿りに君を置きて 四方《よも》の嵐《あらし》ぞしづ心なき〜源氏は紫の上に、情のこもった手紙を送る🌸 

あさぢふの露の宿りに君を置きて 四方《よも》の嵐《あらし》ぞしづ心なき 源氏は紫の上に、情のこもった手紙を送る 〜浅茅生が生い茂る露のようにはかないこの世に あなたを置いてきたので 四方から吹きつける世間の激しい風を聞くにつけ 心が落ち着きませ…

風吹けば先《ま》づぞ乱るる色かはる 浅茅《あさぢ》が露にかかるささがに〜源氏は紫の上に、手紙を送る。紫の上は白い色紙に返事を書いて送った🪷 

風吹けば先《ま》づぞ乱るる色かはる 浅茅《あさぢ》が露にかかるささがに 源氏は紫の上に、手紙を送る。 紫の上は白い色紙に返事を書いて送った 〜浅茅生が生い茂る露のようにはかないこの世に あなたを置いてきたので 四方から吹きつける世間の激しい風を…

歎《なげ》きつつ  我が世はかくて 過ぐせとや 胸のあくべき  時ぞともなく〜朧月夜の君(尚侍)との秘密の恋。尚侍と歌を読み交わす源氏の君の歌🪷

歎《なげ》きつつ 我が世はかくて 過ぐせとや 胸のあくべき 時ぞともなく 〜嘆きながら 一生をこのように過ごせというのでしょうか 夜が明けても 胸の思いの晴れる間もないのに。 【第10帖 賢木 さかき】 心から かたがた袖《そで》を 濡《ぬ》らすかな 明く…

心からかたがた袖を濡らすかな明くと教ふる声につけても〜許されぬ恋人たちの秘密の逢瀬🪷尚侍(ないしのかみ)の歌🍃

心から かたがた袖を 濡らすかな 明くと教ふる 声につけても 許されぬ恋人たちの秘密の逢瀬 尚侍(ないしのかみ)の歌 〜あれこれと考えると心の底から悲しくて、 涙で袖を濡らすことです。 夜が明けることを告げる声を聞くにつけましても。 【第10帖 賢木 …

そのかみを今日はかけじと思へども心のうちに物ぞ悲しき〜十六で皇太子の妃になって、二十で寡婦になり、三十で今日また内裏へはいった‥六条御息所の歌🪷

そのかみを今日《けふ》はかけじと思へども 心のうちに物ぞ悲しき 十六で皇太子の妃になって、二十で寡婦になり、 三十で今日また内裏へはいった‥六条御息所の歌 〜昔のことを今日は思い出すまいと堪えていたが 心の底では悲しい気持ちでいっぱいである。 【…

年暮れて岩井の水も氷とぢ 見し人影のあせも行くかな〜藤壺の中宮と源氏の君が院のご在世中の話をしておいでになった。悲しみの中の王の命婦の歌🪷

年暮れて 岩井の水も 氷とぢ 見し 人影の あせも行くかな 藤壺の中宮と源氏の君が院のご在世中の話をしておいでになった。 悲しみの中の王の命婦の歌 〜年が暮れて 岩井の水も凍りついて 見慣れていた人影も 見えなくなってゆきますこと。 【第10帖 賢木 さ…