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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

心からかたがた袖を濡らすかな明くと教ふる声につけても〜許されぬ恋人たちの秘密の逢瀬🪷尚侍(ないしのかみ)の歌🍃

心から かたがた袖を 濡らすかな  

明くと教ふる 声につけても  

許されぬ恋人たちの秘密の逢瀬🪷

尚侍(ないしのかみ)の歌🍃

〜あれこれと考えると心の底から悲しくて、

 涙で袖を濡らすことです。

 夜が明けることを告げる声を聞くにつけましても。

 

【第10帖 賢木 さかき

心から  かたがた袖《そで》を  濡《ぬ》らすかな  

明くと教ふる  声につけても

尚侍のこう言う様子はいかにもはかなそうであった。

歎《なげ》きつつ  我が世はかくて 過ぐせとや

胸のあくべき  時ぞともなく

落ち着いておられなくて源氏は別れて出た。

まだ朝に遠い暁月夜で、

霧が一面に降っている中を

簡単な狩衣《かりぎぬ》姿で歩いて行く源氏は美しかった。

 

この時に承香殿《じょうきょうでん》の女御《にょご》の兄である

頭中将《とうのちゅうじょう》が、

藤壺《ふじつぼ》の御殿から出て、

月光の蔭《かげ》になっている立蔀《たてじとみ》の前に立っていたのを、

不幸にも源氏は知らずに来た。

批難の声はその人たちの口から起こってくるであろうから。

🌸🎼 花夜行 written by のる🌸

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