google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

年暮れて岩井の水も氷とぢ 見し人影のあせも行くかな〜藤壺の中宮と源氏の君が院のご在世中の話をしておいでになった。悲しみの中の王の命婦の歌🪷

年暮れて 岩井の水も 氷とぢ 見し

人影の あせも行くかな

藤壺中宮と源氏の君が院のご在世中の話をしておいでになった。

悲しみの中の王の命婦の歌🪷

〜年が暮れて 岩井の水も凍りついて

 見慣れていた人影も

 見えなくなってゆきますこと。

 

【第10帖 賢木 さかき

中宮は三条の宮へお帰りになるのである。

お迎えに兄君の兵部卿の宮がおいでになった。

はげしい風の中に雪も混じって散る日である。

すでに古御所《ふるごしょ》になろうとする

人少なさが感ぜられて静かな時に、

源氏の大将が中宮の御殿へ来て

院の御在世中の話を宮としていた。

前の庭の五葉が雪にしおれて下葉の枯れたのを見て、

蔭《かげ》ひろみ 頼みし松や 枯れにけん

下葉散り行く年の暮《くれ》かな

宮がこうお歌いになった時、それが傑作でもないが、

迫った実感は源氏を泣かせてしまった。

すっかり凍ってしまった池をながめながら源氏は、

さえわたる 池の鏡の さやけさに

見なれし影を 見ぬぞ悲しき

と言った。

これも思ったままを三十一字にしたもので、

源氏の作としては幼稚である。

命婦《おうみょうぶ》、

 年暮れて 岩井の水も 氷とぢ 見し

 人影の あせも行くかな

そのほかの女房の作は省略する。

 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画を作っています。チャンネル登録お願いします🌷

[rakuten:f212059-seki:10001146:detail]

[rakuten:f212059-seki:10001797:detail]