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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

さえわたる池の鏡のさやけさに 見なれし影を見ぬぞ悲しき〜宮の迫った実感のこもった歌に涙が溢れ、源氏は、凍った池を眺めがなら歌った❄️

さえわたる 池の鏡の さやけさに

見なれし影を 見ぬぞ悲しき

宮の迫った実感のこもった歌に涙が溢れ、

源氏は、凍った池を眺めがなら歌った❄️

〜氷の張りつめた池が鏡のようになっているが

 長年見慣れたそのお姿を見られないのが悲しい

 

【第10帖 賢木 さかき

中宮は三条の宮へお帰りになるのである。

お迎えに兄君の兵部卿の宮がおいでになった。

はげしい風の中に雪も混じって散る日である。

すでに古御所《ふるごしょ》になろうとする

人少なさが感ぜられて静かな時に、

源氏の大将が中宮の御殿へ来て

院の御在世中の話を宮としていた。

前の庭の五葉が雪にしおれて下葉の枯れたのを見て、

蔭《かげ》ひろみ 頼みし松や 枯れにけん

下葉散り行く年の暮《くれ》かな

宮がこうお歌いになった時、それが傑作でもないが、

迫った実感は源氏を泣かせてしまった。

すっかり凍ってしまった池をながめながら源氏は、

さえわたる 池の鏡の さやけさに

見なれし影を 見ぬぞ悲しき

と言った。

これも思ったままを三十一字にしたもので、

源氏の作としては幼稚である。

命婦《おうみょうぶ》、

年暮れて 岩井の水も 氷とぢ 見し

人影の あせも行くかな

そのほかの女房の作は省略する。

 

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