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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

立ち濡《ぬ》るる 人しもあらじ 東屋に うたてもかかる 雨そそぎかな🍃〜 催馬楽「東屋」を歌いながら近づく源氏を招く 源典侍(げんのないしのすけ)の歌🌹

 立ち濡《ぬ》るる 人しもあらじ 東屋に

 うたてもかかる 雨そそぎかな

催馬楽「東屋」を歌いながら近づく源氏を招く典侍(げんのないしのすけ)の歌🌹

〜濡れて雨宿りに来る人もいない粗末な東屋に、

 嫌な雨が降りそそぎます。

 

【第7帖 紅葉賀】

清涼殿の音楽の御遊びの時、

ほかは皆男の殿上役人の中へも加えられて

琵琶の役をするほどの名手であったから、

それが恋に悩みながら弾く絃《いと》の音《ね》には

源氏の心を打つものがあった。

「瓜《うり》作りになりやしなまし」という歌を、

美声ではなやかに歌っているのには少し反感が起こった。

楽天が聞いたという鄂州《がくしゅう》の女の琵琶

こうした妙味があったのであろうと源氏は聞いていたのである。

弾きやめて女は物思いに堪えないふうであった。

源氏は御簾《みす》ぎわに寄って

催馬楽《さいばら》の東屋《あずまや》を歌っていると、

「押し開いて来ませ」という所を同音で添えた。

源氏は勝手の違う気がした。

  立ち濡《ぬ》るる 人しもあらじ 東屋に

 うたてもかかる 雨そそぎかな  

と歌って女は歎息《たんそく》をしている。

自分だけを対象としているのではなかろうが、

どうしてそんなに人が待たれるのであろうと源氏は思った。

 人妻は あなわづらはし 東屋の

 まやのあまりも 馴《な》れじとぞ思ふ

と言い捨てて、源氏は行ってしまいたかったのであるが、

あまりに侮辱したことになると思って

典侍の望んでいたように室内へはいった。

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