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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

くやしくも 挿《かざ》しけるかな 名のみして 人だのめなる 草葉ばかりを🌿〜祭りの日に源氏に場所を譲る源典侍🌹源氏からのそっけない歌への返歌💐

 

くやしくも 挿《かざ》しけるかな 名のみして

人だのめなる 草葉ばかりを

祭りの日に源氏に場所を譲る典侍🌹

源氏からのそっけない歌への返歌💐 

〜ああ悔しい、

 葵の祭り‥逢う日と 当てに楽しみにしていたのに。

 期待を抱かせるだけの草葉に過ぎないのですか。

 

【第9帖 葵 あおい

今日も町には隙間《すきま》なく車が出ていた。

馬場殿あたりで祭りの行列を見ようとするのであったが、

都合のよい場所がない。

「大官連がこの辺にはたくさん来ていて面倒な所だ」

源氏は言って、

車をやるのでなく、停《と》めるのでもなく、

躊躇《ちゅうちょ》している時に、

よい女車で人がいっぱいに乗りこぼれたのから、

扇を出して源氏の供を呼ぶ者があった。

「ここへおいでになりませんか。

 こちらの場所をお譲りしてもよろしいのですよ」

という挨拶である。

どこの風流女のすることであろうと思いながら、

そこは実際よい場所でもあったから、

その車に並べて源氏は車を据《す》えさせた。

 

「どうしてこんなよい場所をお取りになったかと

 うらやましく思いました」

と言うと、

品のよい扇の端を折って、それに書いてよこした。

 はかなしや 人のかざせる あふひ故《ゆゑ》

 神のしるしの 今日を待ちける

注連《しめ》を張っておいでになるのですもの。

 

典侍《げんてんじ》の字であることを

源氏は思い出したのである。

どこまで若返りたいのであろうと醜く思った源氏は皮肉に、

 かざしける 心ぞ仇《あだ》に思ほゆる

 八十氏《やそうぢ》人に なべてあふひを

 と書いてやると、

恥ずかしく思った女からまた歌が来た。

 くやしくも 挿《かざ》しけるかな 名のみして

 人だのめなる 草葉ばかりを

 

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