笹《ささ》分けば 人や咎《とが》めん いつとなく
駒馴《な》らすめる 森の木隠れ
源典侍😘(げんのないしのすけ)の誘惑をかわす源氏の君の歌🤭
〜笹を分けて入って行ったら人が注意するでしょう。
いつでも馬を懐けている森の木陰では厄介ですからね。
あなたの所は、さしさわりがあるから うっかり行けないよ😅
(と何気に距離をとる源氏の君🤣)
【第7帖 紅葉賀】
はなやかな絵をかいた紙の扇で
顔を隠すようにしながら見返った典侍の目は、
瞼《まぶた》を張り切らせようと故意に引き伸ばしているが、
黒くなって、深い筋のはいったものであった。
妙に似合わない扇だと思って、
自身のに替えて源典侍《げんてんじ》のを見ると、
それは真赤な地に、青で厚く森の色が塗られたものである。
(🎄🎅クリスマスカラーですねん🤭)
横のほうに若々しくない字であるが上手に
「 森の下草老いぬれば 駒《こま》もすさめず 刈る人もなし」
という歌が書かれてある。
厭味《いやみ》な恋歌などは書かずともよいのにと
源氏は苦笑しながらも、
「そうじゃありませんよ、
『大荒木の 森こそ夏の かげはしるけれ(森は夏の盛りと見受けられるようだ)
で盛んな夏ですよ」
こんなことを言う恋の遊戯にも不似合いな相手だと思うと、
源氏は人が見ねばよいがとばかり願われた。
女はそんなことを思っていない。
君し来《こ》ば 手馴《てな》れの駒《こま》に
刈り飼はん 盛り過ぎたる下葉なりとも
とても色気たっぷりな表情をして言う。
「笹《ささ》分けば 人や咎《とが》めん いつとなく
駒馴《な》らすめる 森の木隠れ
あなたの所はさしさわりが多いからうっかり行けない」
こう言って、立って行こうとする源氏を、
典侍は手で留めて、
「私はこんなにまで煩悶《はんもん》をしたことはありませんよ。
すぐ捨てられてしまうような恋をして一生の恥をここでかくのです」
非常に悲しそうに泣く。
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