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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

『ささがにの 振舞《ふるま》ひしるき 夕暮れに ひるま過ぐせと 言ふがあやなき』by 式部丞 🆚『逢ふことの 夜をし隔てぬ 中ならば ひるまも何か 眩《まば》ゆからまし』by 🧄女子👩‍🎓【帚木】

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『ささがにの 振舞《ふるま》ひしるき 夕暮れに ひるま過ぐせと 言ふがあやなき』

 by 式部丞 しきぶのじょう👨‍🦱

〜クモ🕷️が巣を張れば愛しい人が訪れるといいます、

そのクモの動きで私が来るのが明らかに分かっているはずの夕暮れ時に、

ニンニクの匂いが消える 明日の昼間を過ぎるまで待てというのは おかしな話ですよ💦

🌷ささがに (細蟹)は、蜘蛛(くも)の別名で、待ち人が訪れ来る前兆を人に示すといわれた。

 

『逢ふことの 夜をし隔てぬ 中ならば ひるまも何か 眩《まば》ゆからまし』

 by 🧄女子👩‍🎓

〜毎晩逢っている夫婦であれば、ニンニクの匂いがただよう昼間に会うことだって

何を恥ずかしがることがありましょうか。

でも あなたはちっとも訪れてくれないものですから(´;ω;`)

 

🌷第2帖 箒木 ははきぎ 〜雨夜の品定め🌷

親の博士が二人の関係を知るとすぐに杯を持ち出して

楽天の結婚の詩などを歌ってくれましたが、

実は私はあまり気が進みませんでした。

ただ先生への遠慮でその関係はつながっておりました。

先方では私をたいへんに愛して、

よく世話をしまして、 夜分|寝《やす》んでいる時にも、

私に学問のつくような話をしたり、

官吏としての心得方などを言ってくれたりいたすのです。

手紙は皆きれいな字の漢文です。

仮名なんか一字だって混じっておりません。

よい文章などをよこされるものですから別れかねて通っていたのでございます。

今でも師匠の恩というようなものをその女に感じますが、

そんな細君を持つのは、学問の浅い人間や、

まちがいだらけの生活をしている者には

たまらないことだとその当時思っておりました。

 

またお二方のようなえらい貴公子方には

そんなずうずうしい先生細君なんかの必要はございません。

私どもにしましても、そんなのとは反対に歯がゆいような女でも、

気に入っておればそれでいいのですし、前生の縁というものもありますから、

男から言えばあるがままの女でいいのでございます」  

これで式部丞《しきぶのじょう》が口をつぐもうとしたのを見て、

頭中将は今の話の続きをさせようとして、

「とてもおもしろい女じゃないか」 と言うと、

その気持ちがわかっていながら式部丞は、自身をばかにしたふうで話す。

 

「そういたしまして、その女の所へずっと長く参らないでいました時分に、

その近辺に用のございましたついでに、寄って見ますと、

平生の居間の中へは入れないのです。 物越しに席を作ってすわらせます。

嫌味を言おうと思っているのか、ばかばかしい、

そんなことでもすれば別れるのにいい機会がとらえられるというものだと

私は思っていましたが、賢女ですもの、

軽々しく嫉妬《しっと》などをするものではありません。

人情にもよく通じていて恨んだりなんかもしやしません。

しかも高い声で言うのです。

『月来《げつらい》、風病《ふうびょう》重きに堪えかね

極熱《ごくねつ》の草薬を服しました。

それで私はくさいのでようお目にかかりません。

物越しででも何か御用があれば承りましょう』

ってもっともらしいのです。

 

ばかばかしくて返辞ができるものですか、

私はただ『承知いたしました』と言って帰ろうとしました。

でも物足らず思ったのですか

『このにおいのなくなるころ、お立ち寄りください』と

また大きな声で言いますから、返辞をしないで来るのは気の毒ですが、

ぐずぐずもしていられません。

 

なぜかというと草薬の蒜《ひる》なるものの臭気がいっぱいなんですから

私は逃げて出る方角を考えながら、

ささがにの 振舞《ふるま》ひしるき 夕暮れに ひるま過ぐせと 言ふがあやなき。

何の口実なんだか』 と言うか言わないうちに走って来ますと、

あとから人を追いかけさせて返歌をくれました。

『逢ふことの 夜をし隔てぬ 中ならば ひるまも何か 眩《まば》ゆからまし』

というのです。歌などは早くできる女なんでございます」

 式部丞の話はしずしずと終わった。 貴公子たちはあきれて、

「うそだろう」  と爪弾《つまはじ》きをして見せて、式部をいじめた。

「もう少しよい話をしたまえ」

「これ以上珍しい話があるものですか」

 式部丞は退《さが》って行った。

 

🪷ぜひ、全文もご覧ください🪷

まさか、源氏物語で、ニンニク🧄が、臭いじゃ臭くないじゃという話が出てくるとは(⌒-⌒; )

 

式部丞しきぶのじょうさんよ😅

そもそも、いつでも 女性が身綺麗にして自分を待ってるっていうのは幻想だよ💦

来るか来ないんだか分からないのだし‥

蜘蛛🕷️の動きで分かるでしょって言われたってエスパーじゃあるまいし😅

それに対して、賢い細君は、

あなたと私の仲じゃん😃ニンニク🧄の匂いなんて 気にしないっ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

男っちゅうもんは、なんだかんだと女性に理想を持ってるわけね。
それに対して、細君は実に現実的。
こういう、ちょこっとした男女のちょこっとした違い

紫式部は喜劇的描きつつも、深いツッコミを入れてくるなあΣ੧(❛□❛✿)

さすが紫式部殿でございます✨

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