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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

逢坂《あふさか》の 関やいかなる 関なれば 繁《しげ》きなげきの 中を分くらん〜弟の右衛門佐(小君)にも促され 空蝉は源氏に返事を書く

 逢坂《あふさか》の 関やいかなる 関なれば

 繁《しげ》きなげきの 中を分くらん

弟の右衛門佐(小君)にも促され

空蝉は源氏に返事を書く

(源氏の君に by 空蝉の君)

〜(逢うという名の)逢坂の関は、

 いったいどのような関なのでしょうか 

 生い茂る木々の中をかき分けて

 こんなに深い嘆きを起こさせるのでしょう

 

【第16帖 関屋 せきや

「あれから長い時間がたっていて、

 きまりの悪い気もするが、

 忘れない私の心ではいつも現在の恋人のつもりでいるよ。

 でもこんなことをしてはいっそう嫌われるのではないかね」

こう言って源氏は渡した。

佐はもったいない気がしながら受け取って姉の所へ持参した。

「ぜひお返事をしてください。

 以前どおりにはしてくださらないだろう、

 疎外されるだろうと私は覚悟していましたが、

 やはり同じように親切にしてくださるのですよ。

 この使いだけは困ると思いましたけれど、

 お断わりなどできるものじゃありません。

 女のあなたがあの御愛情にほだされるのは当然で、

 だれも罪とは考えませんよ」

などと右衛門佐は姉に言うのであった。

今は ましてがらでない気がする空蝉《うつせみ》であったが、

久しぶりで得た源氏の文字に

思わずほんとうの心が引き出されたか返事を書いた。

 逢坂《あふさか》の 関やいかなる 関なれば

 繁《しげ》きなげきの 中を分くらん

夢のような気がいたしました。

とある。

🍁時の残影 written by のる🍁   

 

🪷源氏物語 第16帖 関屋のあらすじはこちら

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