google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

うち捨てて 立つも悲しき浦波の 名残《なごり》いかにと 思ひやるかな〜出立の朝、源氏は時間と人目を盗んで明石の君に手紙を書き送った🪷

 うち捨てて 立つも悲しき浦波の 

 名残《なごり》いかにと 思ひやるかな

出立の朝、

源氏は時間と人目を盗んで明石の君に手紙を書き送った🪷

(明石の君に by 源氏の君)

〜あなたを置いて

 明石の浦を旅立つわたしも悲しい気がしますが

 後に残ったあなたは

 さぞやどのような気持ちでいられることかお察しします

 

【第13帖 明石 あかし

言うともなくこう言うのを、源氏は恨んで、

 逢《あ》ふまでの かたみに契る 中の緒《を》

 しらべはことに 変はらざらなん

と言ったが、

なおこの琴の調子が狂わない間に必ず逢おうとも言いなだめていた。

信頼はしていても目の前の別れがただただ女には悲しいのである。

もっともなことと言わねばならない。

もう出立の朝になって、

しかも迎えの人たちもおおぜい来ている騒ぎの中に、

時間と人目を盗んで源氏は女へ書き送った。

 うち捨てて 立つも悲しき浦波の 

 名残《なごり》いかにと 思ひやるかな

返事、

 年経つる 苫屋《とまや》も荒れて うき波の

 帰る方にや 身をたぐへまし

これは実感そのまま書いただけの歌であるが、

手紙をながめている源氏はほろほろと涙をこぼしていた。

🪷🎼止まない雨を見ていた written by キュス🪷

 

 少納言のホームページ  源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷

[rakuten:f172065-kaga:10001236:detail]