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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

くれなゐの ひとはな衣《ごろも》 うすくとも ひたすら朽たす 名をし立てずば🌺〜末摘花の姫君を心配して詠んだ歌 by 大輔の命婦

くれなゐの ひとはな衣《ごろも》うすくとも

ひたすら朽たす 名をし立てずば

末摘花の姫君を心配して詠んだ歌 by 大輔の命婦

〜紅色に一度染めた程度の淡い色あいの衣は色が薄いように、

 君の愛情は浅いといっても、

 ただ願うのは 姫君の御名を貶めるようなことにならないこと‥

 

【第6帖 末摘花】

「くれなゐの ひとはな衣《ごろも》うすくとも

 ひたすら朽たす 名をし立てずば」

 その我慢も人生の勤めでございますよ」

理解があるらしくこんなことを言っている命婦も たいした女ではないが、

せめてこれだけの才分でもあの人にあればよかったと 源氏は残念な気がした。

身分が身分である、

自分から捨てられたというような気の毒な名は 立てさせたくないと思うのが

源氏の真意だった。

ここへ伺候して来る人の足音がしたので、

「これを隠そうかね。 男はこんな真似も時々しなくてはならないのかね」

源氏はいまいましそうに言った。

なぜお目にかけたろう、

自分までが浅薄な人間に思われるだけだったと恥ずかしくなり

命婦はそっと去ってしまった。

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