かこつべき 故を知らねば おぼつかな
いかなる草の ゆかりなるらん
by 若紫の姫君🌷
〜武蔵野の草と私をどのようにかこつけて嘆いている理由がわかりません。
気になります。
私はいったいどのような草のゆかりなのでしょうか
🌸第5帖 若紫🌸
「書きそこねたわ」 と言って、恥ずかしがって隠すのをしいて読んでみた。
『かこつべき 故を知らねば おぼつかな
いかなる草の ゆかりなるらん』
子供らしい字ではあるが、将来の上達が予想されるような、
ふっくりとしたものだった。
死んだ尼君の字にも似ていた。
現代の手本を習わせたならもっとよくなるだろうと源氏は思った。
雛《ひな》なども屋根のある家などもたくさんに作らせて、
若紫の女王と遊ぶことは
源氏の物思いを紛らすのに最もよい方法のようだった。
大納言家に残っていた女房たちは、
宮がおいでになった時に 御挨拶のしようがなくて困った。
当分は世間へ知らせずにおこうと、源氏も言っていたし、
少納言もそれと同感なのであるから、
秘密にすることをくれぐれも言ってやって、
少納言がどこかへ隠したように申し上げさせたのである。
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