恨みても 云《い》ひがひぞなき 立ち重ね
引きて帰りし 波のなごりに
密会中に頭中将が乱入😳
装束を破いたまま帰った二人の忘れ物を届けてくれた源典侍の歌👩🦱
〜恨んでも何の甲斐もありません。
次々とやって来ては帰っていったお二人の波の後では
【第7帖 紅葉賀🍁】
源氏は友人に威嚇《おど》されたことを残念に思いながら
宿直所《とのいどころ》で寝ていた。
驚かされた典侍は 翌朝残っていた指貫《さしぬき》や帯などを持たせてよこした。
「恨みても 云《い》ひがひぞなき 立ち重ね
引きて帰りし 波のなごりに
悲しんでおります。
恋の楼閣のくずれるはずの物がくずれてしまいました」
という手紙が添えてあった。
面目なく思うのであろうと源氏はなおも不快に昨夜を思い出したが、
気をもみ抜いていた女の様子に
あわれんでやってよいところもあったので返事を書いた。
荒《あれ》だちし 波に心は騒がねど
よせけん 磯《いそ》を いかが恨みぬ
とだけである。
帯は中将の物であった。
自分のよりは少し色が濃いようであると、
源氏が昨夜の直衣に合わせて見ている時に、
直衣の袖《そで》がなくなっているのに気がついた。
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