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源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

包むめる 名や洩《も》り出《い》でん 引きかはし かくほころぶる 中の衣に🕺〜 源典侍との密会中に頭中将に踏み込まれ 装束も破れる💦源氏の君に by 頭中将🌿【紅葉賀もみじのが】

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包むめる 名や洩《も》り出《い》でん 引きかはし 

かくほころぶる 中の衣に 

典侍との密会中に頭中将に踏み込まれ

装束も破れた時の源氏の君に by 頭中将🌿

〜隠そうとしている浮名も洩れ出てしまいましょう、

 引っ張り合って ほころんでしまった衣のように、

 秘め事の結び目もほどけてしまいましたよ。

 

【第7帖 紅葉賀】

わざわざ恐ろしがらせよう自分でないように見せようとする不自然さが

かえって源氏に真相を教える結果になった。

自分と知ってわざとしていることであると思うと、

どうでもなれという気になった。

いよいよ頭中将であることがわかるとおかしくなって、

抜いた太刀を持つ肱《ひじ》をとらえてぐっとつねると、

中将は見顕《みあら》わされたことを残念に思いながらも

笑ってしまった。

「本気なの、ひどい男だね。ちょっとこの直衣《のうし》を着るから」

と源氏が言っても、中将は直衣を放してくれない。

「じゃ君にも脱がせるよ」

 と言って、中将の帯を引いて解いてから、

直衣を脱がせようとすると、脱ぐまいと抵抗した。

引き合っているうちに縫い目がほころんでしまった。

包むめる 名や洩《も》り出《い》でん 引きかはし 

 かくほころぶる 中の衣に

 明るみへ出ては困るでしょう」

 と中将が言うと、

 隠れなき ものと知る知る夏衣

 きたるをうすき 心とぞ見る

 と源氏も負けてはいないのである。

双方ともだらしない姿になって行ってしまった。

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