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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

消えがてに ふるぞ悲しき かきくらし わが身それとも 思ほえぬ世に〜前斎宮〈六条御息所の娘〉は、灰色の紙の薫香をしませたものに 目立たぬようにお返事をお書きになった

消えがてに ふるぞ悲しき かきくらし

わが身それとも 思ほえぬ世に

斎宮六条御息所の娘〉は、

灰色の紙の薫香をしませたものに

目立たぬようにお返事をお書きになった

 (源氏の君に by 前斎宮

〜消えそうになく生きていますのが

 悲しく思われます

 毎日涙に暮れて

 わが身がわが身とも思われません世の中に

 

【第14帖 澪標 みおつくし

宮は返事を書きにくく思召したのであるが、

「われわれから御挨拶をいたしますのは失礼でございますから」

と女房たちがお責めするので、

灰色の紙の薫香《くんこう》のにおいを染ませた艶《えん》なのへ、

目だたぬような書き方にして、

消えがてに ふるぞ悲しき かきくらし

わが身それとも 思ほえぬ世に

とお書きになった。

おとなしい書風で、そしておおようで、

すぐれた字ではないが品のあるものであった。

斎宮になって伊勢へお行きになったころから

源氏はこの方に興味を持っていたのである。

🌖🎼月夜に光る written by すもち🌖

 

🪷澪標(みおつくし)のあらすじはこちらをご覧ください🪷

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