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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

露けさの 昔に似たる旅衣《たびごろも》田蓑《たみの》の 島の名には隠れず〜夕方の満潮時、海辺の鶴も鳴き声を立てあう。人目を遠慮せず会いに行きたいとさえ思う源氏

 露けさの 昔に似たる旅衣《たびごろも》

 田蓑《たみの》の 島の名には隠れず 

夕方の満潮時、海辺の鶴も鳴き声を立てあう。

人目を遠慮せず会いに行きたいとさえ思う源氏

(by 源氏の君)

〜涙に濡れる旅の衣は、

 昔、海浜を流浪した時と同じようだ

 田蓑の島という名の蓑の名には

 身は隠れることができないので

 

【第14帖 澪標 みおつくし

 数ならで なにはのことも かひなきに

 何みをつくし 思ひ初《そ》めけん

田蓑島《たみのじま》での

祓《はら》いの木綿《ゆう》につけて

この返事は源氏の所へ来たのである。

ちょうど日暮れになっていた。

 

夕方の満潮時で、

海べにいる鶴《つる》も鳴き声を立て合って

身にしむ気が多くすることから、

人目を遠慮していずに逢いに行きたいとさえ源氏は思った。

 露けさの 昔に似たる旅衣《たびごろも》

 田蓑《たみの》の 島の名には隠れず

と源氏は歌われるのであった。

🪻🎼静かな余韻(Quiet suggestiveness)by蒲鉾さちこ🪻

 

🪷澪標(みおつくし)のあらすじはこちらをご覧ください🪷

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