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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

宮ばしら めぐり逢ひける 時しあれば 別れし春の 恨み残すな〜朱雀帝が君主としての過失を自らお認めになる情を優しくお見せになる🌕

 宮ばしら めぐり逢ひける 時しあれば 

 別れし春の 恨み残すな 

朱雀帝が君主としての過失を

自らお認めになる情を優しくお見せになる🌕

(源氏の君に by 朱雀帝)

〜こうしてめぐり会える時があったのだから

 あの別れた春の恨みはもう忘れてください

 

【第13帖 明石 あかし

しめやかにお話をあそばすうちに夜になった。

十五夜の月の美しく静かなもとで

昔をお忍びになって帝はお心をしめらせておいでになった。

お心細い御様子である。

「音楽をやらせることも近ごろはない。

 あなたの琴の音もずいぶん長く聞かなんだね」

と仰せられた時、

 わたつみに 沈みうらぶれ ひるの子の 

 足立たざりし 年は経にけり

 と源氏が申し上げると、

帝は兄君らしい憐《あわれ》みと、

君主としての過失を

みずからお認めになる情を優しくお見せになって、

 宮ばしら めぐり逢ひける 時しあれば

 別れし春の 恨み残すな

と仰せられた。

艶《えん》な御様子であった。

🌷🎼あの日の僕たちへ written by 蒲鉾さちこ🌷

 

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