google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

あしわかの 浦にみるめは 難《かた》くとも こは立ちながら 帰る波かは🌊若紫の乳母の君 少納言に by 源氏の君🌿

あしわかの 浦にみるめは 難《かた》くとも

こは立ちながら 帰る波かは🌊

若紫の乳母の君 少納言に by 源氏の君🌿

〜幼い姫君に お目にかかることは難しいにしても、

 和歌の浦に打ち寄せては 帰る波のように

 このまま帰るつもりはございません

 

🌷第5帖 若紫🌷

「そんなことはどうでもいいじゃありませんか、

 私が繰り返し繰り返しこれまで申し上げてあることを

 なぜ無視しようとなさるのですか。

 その幼稚な方を私が好きでたまらないのは、

 こればかりは前生《ぜんしょう》の縁に違いないと、

 それを私が客観的に見ても思われます。

 許してくだすって、

 この心持ちを直接女王さんに話させてくださいませんか。

『あしわかの 浦にみるめは 難《かた》くとも

 こは立ちながら 帰る波かは』

 私をお見くびりになってはいけません」

源氏がこう言うと、

「それはもうほんとうにもったいなく思っているのでございます。

 『寄る波の 心も知らで 和歌の浦

  玉藻《たまも》なびかん ほどぞ浮きたる』

  このことだけは御信用ができませんけれど」

 物馴《な》れた少納言の応接のしように、

 源氏は何を言われても不快には思われなかった。

「年を経て など越えざらん 逢坂《あふさか》の関」という古歌を

口ずさんでいる源氏の美音に

若い女房たちは酔ったような気持ちになっていた。

🪷ぜひ、全文もご覧ください🪷

💠聴く古典文学📚少納言チャンネルは、聴く古典として動画です。チャンネル登録お願いします🌷