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源氏物語&古典blog✨🪷 🌿和歌 ときどき漢文🌿

源氏物語、枕草子をはじめ古典の中の 美しい和歌 漢文を紹介してまいります🌸

2023-08-19から1日間の記事一覧

初草の 生ひ行く末も 知らぬまに いかでか露の 消えんとすらん🪷若紫の祖母の尼君へ by 一人の名もなき女房🌼

初草の 生ひ行く末も 知らぬまに いかでか露の 消えんとすらん 若紫の祖母の尼君へ by 一人の名もなき女房 〜萌え出したばかりの若草(のような姫君)が 成長していく将来もわからないうちに、 どうして露(尼君)は消えようとするのでしょうか。 第5帖 若紫…

生《お》ひ立たん ありかも知らぬ若草を おくらす露ぞ 消えんそらなき🌱 幼い若紫をみながら 祖母の尼君が詠んだ歌🌿

生《お》ひ立たん ありかも知らぬ若草を おくらす露ぞ 消えんそらなき 幼い若紫をみながら 祖母の尼君が詠んだ歌 〜成長していく場所も知らない若草を、後に残して消えていく露は、 消えようにも消える空がない。 これからどのようになっていくか分からない…

立ちとまり 霧の籬《まがき》の過ぎうくば 草の戸ざしに 障《さは》りしもせじ🌿 源氏の君へ🌹 by 久々に訪ねた女人へ

立ちとまり 霧の籬《まがき》の過ぎうくば 草の戸ざしに 障《さは》りしもせじ 源氏の君へ by 久々に訪ねた女人へ 〜霧が覆って素通りできずに立ち止まっているならば、 草の戸なんて、 あなたの行く手をはばむ障害にはなりませんよ。 あなたのお気持ちもた…

朝ぼらけ 霧立つ空の 迷ひにも 行き過ぎがたき 妹《いも》が門かな🏡 久々に訪ねた女人へ by 源氏の君🌹

朝ぼらけ 霧立つ空の 迷ひにも 行き過ぎがたき 妹《いも》が門かな 久々に訪ねた女人へ by 源氏の君 〜明け方の空に霧が立ち込めている中迷ってしまいそうですが、 そんな中にも通り過ぎがたいあなたの家の門であることよ おっひっさー オイラのこと 待って…

吹き迷ふ 深山《みやま》おろしに 夢さめて 涙催す 滝の音かな🌿北山の僧都へ by 源氏の君🌟

吹き迷ふ 深山《みやま》おろしに 夢さめて 涙催す 滝の音かな北山の僧都へ by 源氏の君 〜吹き乱れる深山おろしに 煩悩の夢から覚めて 感涙を引き起こす滝の音だなあ。 第4帖 若紫 「それは非常にうれしいお話でございますが、 何か話をまちがえて聞いてお…

さしぐみに 袖 濡らしける 山水に すめる心は 騒ぎやはする🌿 源氏の君へ by 北山の僧都🪷

さしぐみに 袖 濡らしける 山水に すめる心は 騒ぎやはする 源氏の君へ by 北山の僧都 〜あなたが 不意に来られてお袖を濡らされたという山の水に、 心を澄まして住んでいるわたしは心騒ぐことはありません。 第4帖 若紫 「それは非常にうれしいお話でござ…